宣言全面解除 安倍首相が会見(全文2)布マスク1日でも早く届けたい
布マスク行き渡らない現状どう認識する?
TBSテレビ:TBSテレビの後藤と申します。総理にお尋ねします。緊急事態宣言の全面解除で、今日は1つの節目になると思うんですが、先ほど会見で総理が、今後の経済対策など、今後の見通しに力点を置かれてお話しされたと思うんですが、私はこれまでの政府対応についてお尋ねしたいと思います。4月上旬に政府はマスク、1世帯当たり2枚配布するという方針を決めました。しかしこの2カ月余り経過した中、まだ行き渡っていないというふうな世帯も多くあるのが現実です。そういった現状について総理はどのような認識をお持ちでしょうか。お願いいたします。 安倍:ご指摘のマスク全戸配布については、1億2000万枚を上回るマスクの製造や、あるいは梱包、配送作業に携わる多くの皆さんが、この危機的な状況で本当に頑張っていただいていると思います。感謝申し上げたいと思います。その中で、この検品を強化いたしました。そうした強化によって配布が予想より遅れているのは事実であろうと思います。 マスクが手に入らず、その到着を待っておられる皆さまに1日も早くお届けできるように全力を尽くしていきたいと思います。例えば先ほど申し上げました最大200万円の持続化給付金についても、45万を超える中小・小規模事業者の皆さまに対して、現場において多くの方々が休日返上で手続きを進めていただいて、45万を超える中小・小規模事業者の皆さまに6000億円近くをお届けしておりますが、まだまだ届いていない。先ほどもありました。どうしてもこういうときにはそういうこともご理解をいただかなければならないわけでありますが、1日も早くこうした支援もお届けしていきたいと、こう思っています。
大変申し訳ないと感じている
あすの支払いにも本当に大変な状況の中で、早く届けてもらいたいという声も私たちに届いております。この持続化の給付金についても、まだお届けできていないということについては大変申し訳ないというふうに感じておりまして、そういう皆さまにも1日も早くお届けをしていきたいと、こう思っています。今度、新しい生活様式の定着を図っていく上で、国民の皆さまには常時マスクの着用をお願いしているところでございますが、仮に国民全員が毎日使い捨てマスクを利用するとなると、その需要は月30億枚を超えてしまいます。これまでの国内増産に加えて輸入増加にも取り組み、今月は8億枚を超える供給を確保できる見込みでありますが、このうち医療機関向けのサージカルマスクを優先的に供給していることも踏まえれば、需要の拡大に見合うだけの十分な供給量を確保することは、引き続き難しい状況にあることはご理解をいただきたいと思います。 洗うことで再利用が可能な布マスクは、そうした需要の増大を抑えて需給バランスを回復することに大きな効果が期待できます。マスク増産に取り組んでおられますユニ・チャームの高原社長も、先般、現在配布している布マスクとの併用が進めば、全体としてマスクの需要の拡大に対応できるのではないかということをおっしゃっているわけでありまして、その意味におきましても、1日も早くお届けできるように全力で取り組んでいきたいと思います。 司会:それでは次の方。じゃあ七尾さん。 【書き起こし】宣言全面解除 安倍首相が会見 全文3に続く