「22市長の誘い断った」三田市長、斎藤知事と議会の関係修復求める
兵庫県三田市の田村克也市長は21日、定例の記者会見で、知事選で再選された斎藤知事に対し「県議会と良い関係を築いてほしい」と2期目の 舵かじ 取りに期待した。田村市長は県内22市長が稲村和美氏を支持すると発表した声明に参加していなかった。三田市民病院の再編統合で整備する新病院については、改めて開業が遅れる可能性を示した。 【画像】三田市の田村市長(2023年11月撮影) 田村市長は「厳しい選挙を勝ち抜いた」と知事に敬意を表す一方、内部告発問題を巡る対応で「県政に停滞がなかったとは言えない」と指摘。百条委員会の結論が出る前に、知事の不信任決議案を可決した県議会側の対応にも疑問を呈し、関係修復を求めた。 県内の有志22市長が稲村氏の支援を表明したことについては、誘いを断ったことを明かし、「三田市民の最大利益を考え、中立性を保った」とした。 記者会見では、新病院の開業の見通しも説明した。建設費高騰などで基本計画の策定が遅れ、目標の2028年度開業は「厳しい」と強調。「国や県とも連携し、(財政面など)難しい整理を進める」と述べた。開業時期は見直しを進め、来年2月頃に策定する基本計画に明記するとした。 また、12月15日の「第36回三田国際マスターズマラソン」の申し込みがハーフとファンラン(2キロ)で計3420人で、前回より増えたと発表した。