今日未明にオマーン戦…「4-3-3」継続を決めた森保監督は守田の代役インサイドハーフに誰を選ぶのか?
ただ、守備力では圧倒的に守田が上回る。序列通りに左インサイドハーフで柴崎を起用すれば、左サイドで生じる守備の“脆さ”が日本の穴になりかねない。 オマーンは中国との第5戦で引き分けて4位に転落しただけに、クロアチア出身の知将ブランコ・イバンコビッチ監督も、当然ながら柴崎が起用されれば日本の左サイドを執拗に突いてくる。 柴崎ではなく原口元気(30・ウニオン・ベルリン)を起用すれば、守備面の問題は解消される。ハノーファー96に所属した昨シーズンから、サイドではなくトップ下やインサイドハーフを主戦場とする原口は、システムが[4-2-3-1]から[4-3-3]に変わった森保ジャパンを「僕にとって正直、チャンスだと思う」と受け止める。 「ポジション的にも一番フィットするし、走力という自分の特長を出せる。ボックス・トゥ・ボックスを走らせたら一番だと思っているし、だからこそチャンスがほしい」 ベトナム戦では守田がイエローカードをもらい、オマーン戦の出場停止が決まった後半終了間際から守田に代わって途中出場した。もっとも森保監督は、オマーン戦へ向けた試運転を兼ねて原口を送り出したわけではないと明言している。 オマーン戦で森保監督が柴崎の起用にこだわるのであれば、左サイドの顔ぶれをそっくり変えることで、守備の問題発生を未然に防ぐ采配も考えられる。 具体的にはタッチライン際で幅を取れる選手を左ウイングに、内側のレーンにポジションを取りながらポゼッションに関わり、縦へ効果的なパスを出せる選手を左サイドバックにそれぞれ配置する。ベトナム戦では最初の交代で前者に浅野拓磨(27・ボーフム)、後者には左利きの中山雄太(24・ズヴォレ)が送り出されている。 スペースへ飛び出す動きを得意とする浅野ではなく、ドリブルで1対1の勝負を仕掛けられる三笘薫(24・ユニオン・サンジロワーズ)の方が相手に脅威を与える。それでも石橋を叩いて渡る森保監督の慎重な性格を考えれば今回が初招集で、ベトナム戦もリザーブで終えた三笘がいきなり先発で起用されるとは考えにくい。 何よりも森保ジャパンで最多タイの16ゴールをあげている南野、A代表で歴代2位の130キャップに到達した長友を同時に先発から外す采配は、森保監督が貫こうとする「勝っているチームはいじらない」という格言から大きく逸脱する。 敵地マスカットに入ってから、キャプテンのDF吉田麻也(33・サンプドリア)をはじめとする選手たちだけでなく、公式会見に臨んだ森保監督も「同じ相手には二度負けられない」と明言。オマーンとのリベンジマッチを強く意識してきた。