「お前、おふくろの介護して」容姿端麗モラハラ夫、結婚20年の「決着」
会社の部下で既婚者
夫は「残業、大変だったな」などと言い、専門的な仕事の話を始めました。1本3000円程度のスパークリングワインを飲みつつ、楽しそうに話しています。二人の会話で分かったことは、由美さんの予想通り、会社の上司と部下という関係であるということ。また、この女性も結婚しているということでした。 1時間程度でレストランを出ます。この会計は割り勘でした。2人がラブホテルに行くのかと思っていたら、近くの児童公園へ。物陰で抱き合ったりキスをしたりしています。今の季節は蚊がいますので、短時間で終了。 女性は同じ沿線上に住んでおり、新宿駅からのほぼ満員の私鉄に乗り、お互いの性器を服の上から触り合っていました。中途半端な食事時間は、電車が混む時間に乗るために調整していたのかと思ってしまいました。 途中で降りた女性を追うと、別の電車に乗り換え、小さな駅で下車。立ち飲みバルのような所に行き、飲み直していました。女性は深夜1時までこのバーで粘り、近くの一戸建てに帰宅。家族が寝静まることを待っているかのようでした。
どんどん証拠が集まり…
調査2日目は会社からスタート。女性はかなり欲求不満が溜まっていることを感じましたので、この日にラブホテルに行くだろうと確信。会社の周辺か、もしくは沿線の目立ちにくいラブホテルをピックアップ。予想通り、夫と女性は沿線のラブホテルに入って行きました。 ここは壁が薄く、しっかりと音声をとることもできました。ここでわかったのは、女性は40歳でその夫も同じ会社であり、夫の元部下であるということ。女性は離婚して夫と再婚することを考えているような発言もしていました。 由美さんはこの女性からも慰謝料が取れると確信し、念には念を入れるために、もう一回のラブホテルのデートを撮影。1ヵ月間のうちに「ここだ」と決めた5日間の稼働をして、合計3回のホテル滞在を撮影して終了しました。
「俺を愛しているから許してくれますよね」
由美さんに報告すると「あ~、やっぱりショックです。夫、こういう派手な美人が好きで、私に対して女性として魅力がないとよく言っていましたから」と泣いていました。 夫のことが好きになり、結婚し、20年間耐え続けた由美さんは、最初はとても暗い顔をして、証拠を見ていました。行為の音声も「聞かせてほしい」とおっしゃるので、動画を流したところ、「あ~。辛い。辛いですが、なんか、滑稽ですね。夫への愛情のようなものは無くなりました」とスッキリした顔に変わっていったのです。 夫は弁が立ち、由美さんを追い込むのが上手い。私は「絶対に弁護士をたててください」と言い、由美さんはその通りにしたのです。 まず、弁護士が夫に話したところ「これは俺じゃない」と怒鳴られたそうです。そして、夫は自分に全く勝ち目がないことがわかると「由美は俺を愛しているから許してくれますよね」と言ったとのこと。 弁護士は由美さんと娘に攻撃がいくことを恐れ、2週間ほどホテル暮らしをしてもらうことにしたそうです。この間に自宅の鍵も交換。そのことで夫は由美さんが離婚に本気であることに気づき、離婚に向かって進むことを受け入れたのです。