「行動抑制の呼び掛けはもうしない」大阪・吉村知事会見8月10日(全文2)
大阪府の吉村洋文知事は10日午後、定例会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「大阪府・吉村知事が定例会見(2022年8月10日)」に対応しております。 【動画】大阪府・吉村知事が定例会見(2022年8月10日) ◇ ◇
BA.5への置き換わりが90%に。今後どうなると予想する?
朝日新聞:朝日新聞の新谷と申します。オミクロン株のBA.5への置き換わりが90%になっていることへの受け止めと、また、だいたい置き換わっていったら感染もそこで上げ止まりといいますか、するんじゃないかという見立てをお話しくださったと思いますが、今後どうなっていくと今、予想されているかお願いします。 吉村:変異株の置き換わりは、ほぼもうこれ90%ですから、完了したと思っています。変異株の置き換わりが完了すれば、その後は感染が右肩上がりになるのではなくて、収束に向かっていくだろうと推測をしています。これは単なる推測ではなくて、これまでの経験上そのように推測をしています。 感染者の数そのものは、今、右肩上がりにはなってませんが、もう天井を打ったような形でほぼ横ばい、微増、あるいはほぼ、微増というか、ほぼ横ばいの状態です。ここがちょっとしばらく続く可能性はあり得るなというふうに思っていますが、その後また再拡大するよりは、減少する可能性のほうが高いだろうというふうに思っています。その根拠ですけれども、陽性率が非常に高いので、今まで陽性者の方が、十分、市中の陽性者を数としてきちんとキャッチできてるのかというと、キャッチできてないと僕は思っています。これは大阪に限らず全国的に陽性率、高いわけですから。特に大都市部においては全員をキャッチしてることはないだろうと思っています。
マンパワーの限界ではないのか
ですので、いわゆる山のように大きく下がるというよりも、富士山のようになってしまうというパターンもこれまでも説明したことありますけども、やっぱり富士山のような形になるんではないだろうかというふうに思っています。今、その山頂にある可能性が高いなと思っています。 われわれ、この陽性者の、日々の陽性者の数や陽性率だけ、あるいは変異株の置き換わりだけで分析してるわけではなくて、自宅待機SOSの数であったり、発熱者SOS、発熱相談ですね。その数というのも判断材料にしています。自宅待機SOSで見ますと、一番多かったのが7月29日の1万1000件です。この7月の下旬、ちょうど一番最終週辺りはだいたい1万から9000、8000ぐらいの自宅待機SOSの相談がありました。今、現状はだいたい6000から5000ぐらいになってきてるという現状です。ここ1週間辺り見ると、そのぐらいの数字です。 それから発熱者SOSについて、だいたい7月の下旬辺り、一番多かったのが7月の下旬から7月31日ですけど、これが1万2000件ありました。それ以外の曜日でも9000件とか1万件とかはありますけども。直近見ますと、だいたい6000件から5000件ぐらい。これ曜日によって違うんですが、なってますので。 そういった意味では右肩上がりになるかというと、そういうふうにはならないんではないかと推測をしています。じゃあ目に見えて下がるかというと、今そういう状態になってませんので、富士山のような状態になって、少しずつ減少するのではないかというふうに推測をしています。一番大きな理由は、やっぱり変異株の置き換わりが完了したということが私の中で一番大きな理由です。 朝日新聞:ありがとうございます。その点に関連して、この高止まりの状況が、発熱外来、逼迫していますので、マンパワーの限界じゃないかという、そういう見方もあるかと思うんですけれども、そういうわけではないという認識ですね。 吉村:いや、だから検査が十分、市中の陽性者に対して検査数をキャッチできてない可能性があるので、そのマンパワーの限界、あるいは検査能力の限界を超えてるが故に、今まで、今もそうですけれども、適正な、適正なというか、全ての陽性者をキャッチできていない可能性があるだろうと思っています。 全国、他の地域でもほぼ横ばいに近いような数字が、あるいは横ばいから微減ぐらいのところが多かったりもするわけですけれども、これもやはりその前までの数字が、いわゆる感染の一番大きかったときがちゃんと検査でキャッチできてたのかというところに実は関わってくるのではないかなと思ってますので、富士山のような形をする可能性が高いと予測をしています。