コロナ感染者数「ほぼ横ばい状態」大阪・吉村知事会見8月10日(全文1)
大阪府の吉村洋文知事は10日午後、定例会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「大阪府・吉村知事が定例会見(2022年8月10日)」に対応しております。 【動画】大阪府・吉村知事が定例会見(2022年8月10日) ◇ ◇
感染そのものは大きく減っていない
司会:ただ今から、知事記者会見を始めさせていただきます。よろしくお願いいたします。初めに知事よりご説明がございます。よろしくお願いします。 吉村:まず新型コロナウイルス関係についてです。現状、お盆に入るということですので、このお盆休み、クリニック、診療所においては休みになるところも多くあるという現状です。また一方で感染については右肩上がりの状態に今なってませんが、高いところで止まっているという現状です。そもそも発熱外来であったり、あるいは病床逼迫傾向にありますので、そういった意味で感染そのものは大きく減っていないという一方で、医療機関が休みのところが出てくるという中での対策等も含めてご報告をさせていただきます。 まず1点目ですけれども、感染状況についてです。ここ1週間、2週間、3週間程度、2週間程度ですかね、期間で言うと、それまでは2倍程度でぐっと上がりましたが、ほぼ横ばいというような状態が続いています。感染が右肩上がりになっているという現状ではありませんが、減少しているという傾向にもないというのが今の状況です。 これは陽性率についてです。陽性率も右肩上がりでぐっと上がってきてましたが、天井を打って、少し横ばいに近いという状況です。ただ非常に高いところです。これは行政検査で57.9%、8月9日、なってますので、やはりこの陽性率を見ましても非常に高いところで止まっているという現状です。
高齢者世帯はまだ上昇している状況
また無料検査について、これは無料っていうのは無症状の無料検査場についてですけども、1月、2月の非常に多かったときは14%までいきました。現状ですけれども、7月の前半、中旬辺りまでは5%でしたが、7月の下旬から末にかけては10%、9.8%、9.7%、いずれ見ましても高いところにあるという状況です。高いところにあるというか、右肩上がりにはなってませんが、無症状の検査場でも10%という状況です。 これは年代別の陽性者数の割合です。年代を見ますと、このピンクのところ、10代以下については下がってると、右肩下がりの状態に今入っています。20代、30代、それから40代、50代についてはほぼ横ばいの状態と。一方で60代以上、高齢者世帯についてはまだ上昇してるという状況です。これは感染が収束というか、感染が後期になってくるとこれまでも見られた現象ですけども、若い世代から高齢者の世代に移っていくという現象が今も見られてるという状況です。これ、年代で色分けしたものですけれども、やはり非常にリスクの高い重症者の方に移ってきてると、広がってきてるというところが読み取れます。1週間前までは全体の15%程度でしたが、現在では17%。一方で10代以下は非常に少なくなってきてると。20代から40代までは横ばいという現状です。 変異株の置き換わりです。BA.5が明らかに作用してるわけですけども、BA.5の置き換わり、先週1週間見ますと約90%置き換わりが進んでいます。もうこれは置き換わりがほぼ完了したということだというふうに思っています。なので右肩上がりに増え続けてないというのはこういうところが要素になってるというふうに思われます。 そしてクラスターですけれども、やはり高齢者施設関連が非常に多くなってきています。ここが一番多いクラスターです。2月、3月と比較してもそうですけれども、ここ直近では非常に高齢者施設のクラスターの数が増えてきています。施設1人当たりのクラスター数については、この2月、3月辺りは、3月は18人となってましたが、7月では15人、8月は10人と、これは今後増えてくる可能性があります。8月のデータはまだ1週間データですから、これからさらに増えてくる可能性があると思いますが、1施設当たりのクラスターの数、陽性者の数は少ない。2月、3月よりは低い水準になりますが、ただ陽性、感染者数そのものが多い、感染規模が非常に大きいということもあると思います。