「行動抑制の呼び掛けはもうしない」大阪・吉村知事会見8月10日(全文2)
自宅待機SOSはマンパワーの限界があるわけではない?
その富士山の天井がどこまで続くかちょっと分からないですが、2段階で上がっていく、また右肩上がりになる可能性はそこまで高くないだろうとは、これは経験則上ですけど、そのように判断してます。 ただいずれにしても感染は非常に高いレベルでそういった意味で推移をしてます。だから実態が必ずしも正確につかめていない可能性があります。ですので、やはりお1人お1人の感染対策の徹底をお願いしたいというのが大阪府からのお願い事項になります。 朝日新聞:分かりました。その検査のことと自宅待機SOSや発熱者SOSの件数が減ってるというのはまた別ということですね。 吉村:別ってどういう意味。 朝日新聞:ごめんなさい、うまく。この自宅待機SOSや発熱者SOSのほうは、マンパワーの限界があるわけではない? 吉村:そうです。 朝日新聞:例えば受電率が下がっているとか、そういった状況はないという認識でいいでしょうか。 吉村:ええ。まず応答率自身はやはり1万とか9000のときは、応答率は下がります、実際に。で、今、逆に応答率は上がってます。もう今ほぼ90%です、応答率。ですので、ここはもう受電、かかってくる電話そのものが減ってると思います。大きく減っているということだと思います。これは発熱の、自宅待機SOSだけじゃなくて発熱者SOSという相談センターもそうです。もちろんこの電話の回線は増やしてます。7月25日200回線、そして8月5日から300回線、そして8月10日から320回線、これが自宅待機SOSです。ですので、回線そのものは増やしてますので、それによって当然受電率が高くなってるという要素もあります。大きく回線を増やしてますから。
感染対策を徹底した上でお盆を過ごして
ただ受電がほぼ100%に近い、もう今90%ですから、それでだいたい5000~6000件です。受電率が低かったときで、だいたい受電数でいくと1万件ぐらいあったわけです、1万件、8000件ありましたので、そういった意味では受電数とかかかってくる電話そのものがやっぱり減ってきてることは間違いないだろうと思っています。 ですので、そういう分析をしてますので、ここは結構状況がストレートに反映されるところだろうと。発熱者からの相談もSOSも、その応答率の変化はありますけど、受電数そのもので比較をしていくと、これは明らかに減っていってますので。今もほぼ、この発熱者SOSも非常に高い、8月9日なんて90%受電してますから。それで3000件、その前は、その前日は6000件で、ちょっと数字は前後するんですけど、だいたい5000~6000件ぐらいですから。 傾向です。1件単位が必要かというんではなくて傾向を見る。傾向を見る上ではやはりかかってくる電話そのものが発熱の相談とか、あるいは自宅待機の相談とかも減ってきてるということなので、右肩上がりにはなってないだろうと。比較の問題としてね、あくまで7月の下旬のころと比べて。そういうふうに分析を、7月の末ごろと比べると、このころが実はピークの可能性が高い。じゃあ7月の末ごろの2万5000件が本当にそうなのかというと、実はもっと多かったのかも分かりません。ここはだから検査能力とか発熱外来とかの逼迫によって数が少なく出てたのかも分からないですが。市中の感染のレベルとすれば、少し減少傾向にあるだろうとは推測はしています。 ただ陽性者自身はもうほぼ横ばいですから、そういった意味では医療における逼迫度は変わらないので、特にお盆になると休みのクリニック、診療所が増えますから、やっぱりどうしてもさらに医療としては逼迫する可能性がある。だからこそ先ほど申し上げた軽症の若年者の方はこちらを利用してもらいたいですし、1人1人の感染対策をお盆は気を付けていただきたい。またおじいちゃん、おばあちゃんと会う機会が増えると思いますけど、そのときは事前検査とかそういったところで感染対策を徹底した上で、このお盆を過ごしていただけたらと思います。 朝日新聞:分かりました。ありがとうございます。 司会:次にご質問は。読売新聞さん。 吉村:なので県を越えて移動をやめてくださいとか、この行動抑制は、これは行動しないでくださいとかいう呼び掛けはもうしません。それぞれの家庭、それぞれ1人1人が基本的な感染対策をきっちりお願いしたいというふうに思います。