【ブエルタ・ア・エスパーニャ2024 レースレポート:第2ステージ】グローブスが1年ぶりの勝ち星「プレッシャーから解放された」ファンアールトは初のマイヨ・ロホ着用
ひどく長く待たされた果てに、ついに訪れた解放の時。昨ブエルタの最終ステージで両手を天に突き上げて以来、丸11か月も勝利から遠ざかってきたカーデン・グローブス(アルペシン・ドゥクーニンク)が、今大会最初のスプリントステージでスランプの日々を終えた。初日3位のワウト・ファンアールト(ヴィスマ・リースアバイク)は、区間2位に甘んじるも、狙い通り、自身初のマイヨ・ロホに袖を通した。前日のタイムトライアルで活躍し、総合8秒差で並んでいた6選手にとっては、明暗の分かれた1日だった。 【ハイライト】ブエルタ・ア・エスパーニャ 第2ステージ|Cycle*2024
「最高の形でブエルタをスタートさせることができた。僕にとってあまり素晴らしいとは言えなかったシーズンを変えるために、モチベーションはすごく高かった」(グローブス)
スタート直後にイボン・ルイス(エキポケルンファルマ )とルイス・マテ(エウスカルテル・エウスカディ)が飛び出していくと、プロトンは素早くコントロールモードに入った。強い向かい風の中、主導権を握ったのは、グローブス擁するアルペシン・ドゥクーニンクと、ファンアールトのヴィスマ・リースアバイク。今大会たったの5回しかないスプリント機会を絶対に逃したくない前者と、総合首位ブランドン・マクナルティ(UAEチームエミレーツ)との3秒差を逆転したい後者は、ただ黙々と集団制御を心がけた。
40歳の大ベテランで、ブエルタ出場は12回目というマテは、ステージ序盤の4級山岳で首位通過を成功させた。2018年大会も最初のラインステージで逃げ、15日間も山岳ジャージを着用した経験がある。その後も残り53.8km地点の中間スプリントまで、2人はなんとか逃げ続けた。やはりマテが先着した。
本音を言えばヴィスマは、中間スプリントの前に、逃げを回収したかったはずだ。上位通過の3選手には、6秒、4秒、2秒のボーナスタイムが配分されるからだ。ところがステージ中盤でチームの一員ディラン・ファンバーレが落車し、直後に少々スピードを緩めざるを得なくなった。最終的には残り約60km、道が緩やかに上り始めたところで、ファンバーレは後方へと脱落。途中棄権が発表された。
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