Google「AI Overview」の登場でSEOは何が変わった? AIが検索順位に与える影響と今やるべきこと
歴史を振り返れば、木村氏がSEOに携わるようになった2003年頃は、被リンクスパムによって小規模サイトでも検索順位を上げることができてしまっていた。しかし、その手法が効果を落とし、コンテンツSEOへ移行。さらにはE-A-T(専門性・権威性・信頼性)の重視によって、大規模サイトだけがランキング上位を獲得するのが現実だった。それを払拭するアルゴリズムが、いよいよ登場したことになる。
この状況に、木村氏は実務家として戸惑いを隠さない。だが検索アルゴリズムとは、こういうドラスティックな変化が起こりうるものだ、とも指摘する。 ┌────────── 今回のコアアップデート後のアルゴリズムの一部は、過去の経験が通用しません。長いコンテンツを作る、リンクを集める、といった「アルゴリズムハック」はやめて、「サイトのサービスを良くする」という本質を突き詰めていく必要があります(木村氏) └────────── 良質なサイトやコンテンツを作って、それをユーザーとGoogleのロボットに届けるのみ。AI時代は、それだけで“勝てる”ようになるかもしれない。そんな将来を展望しつつ、木村氏は講演を締めくくった。