Google「AI Overview」の登場でSEOは何が変わった? AIが検索順位に与える影響と今やるべきこと
┌────────── カセットに情報をとにかく詰め込むと、上位に上がりやすいのは確かです。ただし、これがいつまで続くかはわかりません(木村氏) └──────────
では、コンテンツを充実させるために、生成AIを使っても良いのだろうか? 現在Googleでは「AIで生成したコンテンツか、人が作ったコンテンツかでは区別せず、品質のみで評価する」と説明している。つまり、品質が高いAI生成コンテンツならば不利にならない。 だが現実には、生成AIには誤っている情報を、さも正しいかのように表現してしまう「ハルシネーション」の問題がある。よって人によるチェックなしに活用するのは難しいのが実情だ。 ■ 3. トピックを適切に伝える そのページが何を伝えようとしているか。SEOの観点では、「トピック」は検索キーワードとはまた別種の重要項目と言える。titleタグの最適化といったSEO基本テクニックは、トピックをわかりやすく伝えるための手段の1つでもある。 ページ内の情報量を増やすことで、検索者がほしい情報を漏れなく入れられる。これは、トピックを伝える方策として機能しているが、情報量だけではなく、“ベクトル”も意識すべきという。
┌────────── NLP(自然言語処理)やコサイン類似度について詳しい方ならご存じでしょうが、コンテンツにはベクトルを持たせることができます。たとえば日焼けのコンテンツがあったとして、別のところでビジネスの話をしていると、これではベクトルがバラバラ。(SEO的には)ノイズになります。本流のベクトルをどれだけ長くできるか、どうすれば助けになるかを考えるのが大事です(木村氏) └──────────
■ 4. トピックに対する専門性を伝える 木村氏は近年のGoogle検索について、サイトやページの充実度以上に、運営元の信頼性や専門性を重視する傾向があると指摘する。 たとえば、サイバーエージェントというトピックに対しては「藤田晋(社長)」「インターネット広告」「ABEMA」などのキーワードを組み合わせて検索する例が多い。この組み合わせで使われるキーワードが“サイテーション”だ。「サイバーエージェント インターネット広告」という検索が数多くなされることによって、Googleは「サイバーエージェントはインターネット広告の会社」と識別していく。