【鎌倉・長谷エリア】能舞台の中で一服も。雰囲気が良すぎる名建築カフェ5選
明治後期に住居として建造。店舗に活用することで、今回初めて広く一般に公開されることに。鎌倉市景観重要建築物等指定。
〈鎌倉 北橋〉
住所:神奈川県鎌倉市長谷1-11-32 TEL:0467-84-9662 営業時間:カフェ9:00~17:00、蕎麦11:00~20:30(月~17:00) 定休日:火休 席数:カフェは16席、蕎麦は24席 カップや蕎麦猪口など、器の多くは渡邉由紀さん作。新しいものも自然になじむ。
2. MOKICHI KAMAKURA
昭和初期に建てられ、地域に長い間水を供給していた「旧神奈川県営湘南水道鎌倉加圧ポンプ所」。スクラッチタイルで覆われた煉瓦造りの建物が、2022年12月、ハーブ×蔵元発酵食材を駆使した蔵元料理を提供する場所へと生まれ変わった。茅ヶ崎の蔵元〈熊澤酒造〉直営では6軒目となる飲食店だ。直線を多用しながら、丸窓やアールデコ調の階段の装飾に曲線を取り入れる。クラシカルな重厚感に明るい開放感がかけあわされ、約7mもの天井高の下、シャンデリアや北欧の照明、古時計などがリズムを作り出す。昭和初期に材木座に建てられた洋館付き住宅の建具がそこかしこに組み込まれ、歴史の層が重ねられて空間に調和している。
湘南産の野菜や神奈川の銘柄肉、漁港から届けられる魚に、自家栽培のハーブと、酒粕、モルト、麹を使った発酵料理を、ランチ、ディナーともアラカルトとコースで提供。14時30分からのカフェタイムでも、ハーブが香るドリンクやアイス、酒粕を使ったケーキなどが食べられる。看板メニューは、全粒粉入りの生地を窯で焼き上げるピザと、店名を冠した「モキチサラダ」。敷地内のハーブガーデンで毎朝収穫されるフレッシュなハーブがここでも活躍する。南西の大きな窓から光が差し込む気持ちのいい大空間で、贅沢なカフェタイムを満喫したい。
1936年建築。鎌倉地域に水を供給する加圧ポンプ所から体育館に転用された建物をリノベーション。鎌倉市の景観重要建造物等指定。