49歳の夫が子供を望んでも…15歳年下妻がひそかに避妊をしていた理由
産みたいと思えない理由はお金だけではない
もちろん、子供が授かることで変わる夫婦関係もありますし、家事もやっており、困窮していた妻を支えようという優しさもある恭史さんは、いい父親になった可能性だってあります。ただ妻が安心して子供を産みたいと思える環境ではなかったということなのでしょう。若い女性が子供を産みたいと思えない理由は「お金」だけではなく、個として尊重されること、意思を大切にされることもとても重要だということなのでしょう。 今後、恭史さんは子供を諦め、これまでと変わらず友人たちと楽しい老後を過ごすことに決めたそうです。妻は困窮していた育ちから、社会や誰かを信じることができずにいたという一面もあります。恭史さんは確かに「若くて可愛い」ということで結婚したかもしれませんが、妻のためにお金を出し、再出発のための家を用意し、妻を支えようとしていました。妻がそんな恭史さんを傷つける軽々しい行動をしてしまったのも事実です。ぜひその現実に向き合い、ご自身が抱いている悲しみとも向き合い、恭史さんが作ったチャンスを生かして、自分の足で前に進んでもらいたいと思います。 少子高齢化は看過できない大問題です。ただ、やはりひとりひとりの意識だけの問題ではありません。産みたいと自然に思えるような社会、産みたい人が産むことができ、産みたくないのに妊娠してしまう人が涙を流さなくていい社会の重要性を改めて感じさせられる調査でした。 今回の調査料金は20万円(経費別)です。
山村 佳子(探偵事務所代表)