夜は1食42円です…〈手取り20万円〉〈東京・西荻窪〉で1人暮らしのサラリーマン、「だし汁をかけただけの白飯」に漂う悲壮感
先月、10月からスタートしたのが、今春に大学を卒業した新人サラリーマンの奨学金返済。平均1ヵ月2万円弱の返済といわれていますが、まだ低収入の社会人1年目には重い負担。なんとかしようと、涙ぐましい努力をしています。 ▼【早見表】年金に頼らず「1人で120歳まで生きる」ための貯蓄額
2024年3月卒の新人サラリーマン、10月から奨学金返済スタート
――先月から、ついに始まりました ため息をもらす田中大輝さん(仮名・24歳)。始まったのは奨学金の返還。日本学生支援機構によると、奨学金の返還は貸与終了月の翌月から数えて7ヵ月後に口座振替によりスタート。今年3月に大学を卒業した場合は、先月から返還を開始しています。 カネとホンネ調査研究所が東京・愛知・大阪・福岡の都市部に居住する20~39歳で会社員の男女を対象に行った『奨学金についてのアンケート調査』によると、サラリーマンのうち27.3%、4人に1人が奨学金を利用。奨学金の額の平均は282万円で、返済期間は13.5年でした。単純計算、1ヵ月の返済は1.74万円ほどです。 【奨学金額の分布】 100万円未満…5.2% 100万~200万円未満…16.9% 200万~300万円未満…32.1% 300万~400万円未満…22.5% 400万~500万円未満…12.0% 500万~600万円未満…5.6% 600万円以上…5.6% 田中さんの場合、月1万8,000円の返済。40代になる1年前、39歳の完済予定です。自身が利用している奨学金は無利子であるものの、将来返さなければならない自覚はあったといいますが、いざ月1万8,000円の返済が始まってみると、想像以上に大変だといいます。 ――まだ社会人1年目で給与も安いので、結構な負担ですね…… 厚生労働省『令和5年賃金構造基本統計調査』によると、大卒サラリーマン(平均42.6歳)の平均給与は月収で40.8万円、賞与も含めた年収は673.6万円です。田中さんと同年代、20代前半だと平均月収で24.3万円、年収が356.1万円。さらに従業員1,000人以上の大企業に限定すると、月収は24.7万円、年収が370.3万円。まだ企業規模による給与差はそれほどでもありません。 【年齢別「大卒サラリーマン」の平均給与】 20~24歳:24.3万円/356.2万円 25~29歳:28.3万円/474.0万円 30~34歳:32.6万円/549.4万円 35~39歳:37.9万円/645.5万円 40~44歳:42.4万円/704.2万円 45~49歳:46.7万円/774.5万円 50~54歳:50.6万円/839.7万円 55~59歳:53.2万円/879.1万円 60~64歳:44.9万円/690.1万円 ※数値左より平均月収/平均年収
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