「子持ち様よ!仕事場に子を連れて来んな…」育休社員が赤子を連れて来社。「可愛い」と言わなきゃ冷める空気感に絶望…。不妊治療を諦めた40代の苦しすぎる胸の内
出生率が減り続ける日本。1970年代をピークに、少子化は加速の一途を辿っている。危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏はこう話す。 「2024年1~6月の上半期に生まれた子どもの数(外国人を含む出生数)は35万74人。1969年以降、過去最少だったとこの夏、厚生労働省が発表しました。主な原因は、結婚の遅延・非婚化、経済的な不安、子育ての負担増加などが考えられています」。 確かに物価が上がり続け、給料据え置きの日本で子供を育てることは容易ではない。 「また多様性が認められるようになり、結婚や出産にこだわらない人が増えたことも大きな要因でしょう。加えて女性の社会進出も大きく影響していでしょうね。さらに昭和の時代と違うのは、SNSやネットの発達に伴い他人がどんな暮らしをしているのがうっすら見えていることにもあるように思います。子持ち様とそうでない人との分断などはまさにそれでしょうね…。これまで知る由もなかった思いが表面化しているとも言えそうです」。 今回お話を聞いたのはそんな子どもたち、そしてその親に一言物申したいという女性たちの話だ。 -------------------------------------------------------------------------
橋爪みなみさん(仮名・30歳)は、元来子供が苦手だと話す。 「ほしいと思ったことも可愛いと思うこともほとんどありません。ちょっとリッチなレストランなんかで泣かれたりされるとうるさいな~とか思っちゃうこともあるくらい。性格悪いなとは思いますけど」。 とは言え、顔に出すことはなく平然と過ごしている。でも会社に子供を連れてくる人に対しては別の思いを持っているそう。 「仕事中なんでこれはマジでやめてもらいたいですね。来た途端、みんなで手を止めてかわいい~攻撃する感じとか、業務中の無駄としか思えません。冷たいと言われるかもしれないけど、コレが本心です」。 確かに喜ぶ人ばかりではないのはリアルだろう。高橋希さん(仮名・46歳)は子供を望んでいたが、不妊治療の末に断念。今に至る。 「街の中で赤ちゃんを見るだけで涙が溢れる時期もありましたね。みんなが当たり前にできると思っていた妊娠がこんなに遠いものだとは思ってもみませんでした。莫大な金額も投資しましたし、終わりを決めたあとはなんか放心状態って感じでした」。 流産も2回経験。仕事を調整してもらったこともあり会社には恩義を感じているそうだ。 「前の上司は自分も不妊治療経験者でしたが、今の部長は男性ですし、そういうことに理解のないタイプ。それも不妊治療を終えるきっかけのひとつになりました」。 自分が妊娠しない一方で多くの同僚、そして部下たちが産休、育休をとっていった。その度に苦しい気持ちを抱えていたそう。 「特に出産後、見せびらかすように来社するのが耐えられなくて。仕事中にいったいなんであんな拷問に耐えなきゃいけないの?って思うんです」。 心からの「おめでとう」が出てこない。
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