「宣言」再延長 菅首相が会見(全文2)接種チャネル増やすことが非常に重要
半導体確保に向けての戦略はあるか
ブルームバーグ:ブルームバーグの延広と申します。現在、ポストコロナの経済を考える上で各国が重要視しています半導体の確保について総理にお尋ねします。国内でも半導体の不足によって自動車の生産に影響が出るなどしている状況なんですが、日本政府として今後、半導体の確保に向けてどのような戦略を持って取り組まれるお考えでしょうか。 菅:デジタル化が進む中で自動車や家電、コンピューター、こうしたものに使用される半導体は経済社会を支える重要な部品だというふうに認識しています。そして国際競争力がまさに大激化しています。サプライチェーンの強靱化や経済成長のために日本の半導体の製造、その能力を確保し、競争力を上げていくために国を挙げて取り組む必要があるというふうに考えております。 現在、半導体戦略を策定しておるところでありますけれども、これまでの技術開発の支援だとか、加えてさらなる政策を早急に検討して、今、与党で取り組んでもらっていますので、与党のそうした議論も踏まえつつ、政府の成長戦略の重要な1つとして考えていきたい、このように思います。 司会:それでは日経新聞、重田さん、どうぞ。
薬剤師による接種の可能性をどう考えているのか
日本経済新聞:日本経済新聞の重田です。よろしくお願いします。ワクチンの接種についてお伺いします。総理は先日、日本薬剤師会の会長と会談されました。薬剤師によるワクチンの接種の可能性については現時点でどうお考えになりますでしょうか。また、歯科医師や救急救命士を打ち手とすることには法律的な壁があり、方向性を出すのにやや時間を要した面があると思います。総理は病床やワクチン承認の在り方について、緊急時の法整備の必要性に言及されていらっしゃいますが、今回、課題が浮かび上がった医師法などに関しても見直しが必要との認識はありますでしょうか。 菅:まず現状、ワクチン接種を加速させていくためには、いわゆる医療従事者の確保が極めて重要な課題であり、あらゆる選択肢、打つことのできる、そこは排除すべきじゃないというふうに考えています。そういう中で、歯科医師の先生方にも今ワクチン接種を行っていただいています。さらに、臨床検査技師の皆さんや救急救命士の皆さんは日常、注射器を利用していただいておりますので、この検査技師の人や救急救命士の皆さんには、これをお願いする方向で今、行っております。調整をすでに始めております。 また、薬剤師の先生方でありますけども、薬剤師の先生方というのは諸外国においては平素からワクチン接種を行っている国もあるんです。日本はそうしたことが行われていませんので、事前にこのワクチンを接種しやすいような段取りを取っていただいたり、あるいは今、予診でかなり時間を要していますので、予診を事前に整理して、なんの薬とか、非常にその予診については詳しいですから、医師の人が即座に判断できるような、そんな予診の協力、そうしたことをお願いするとか、いろんなお願いの仕方があるというふうに思っていますので、協力をお願いをしたいと、こういうふうに思っています。 司会:それでは大変恐縮ですが、あと2問とさせていただきます。西日本新聞、湯之前さん、どうぞ。 【書き起こし】「宣言」再延長 菅首相が会見 全文3に続く