「宣言」再延長 菅首相が会見(全文2)接種チャネル増やすことが非常に重要
ワクチンパスポート実現はいつごろか
香港フェニックステレビ:香港フェニックステレビのリ・ミャオと申します。外国人の新規の入国についてお尋ねしたいと思います。現状では日本がほとんどの全世界の国々からの新規の入国を認めていないということだと思うんですけれども、しかし例えば中国や多くの外国では、やはり日本に行って留学したい、日本で生活したい人たちはたくさんいるんですが、こうした中で、海外でワクチンの接種が進んでいる国もありますけれども、ワクチンの接種済みの人たちに対して例えば優先的に日本への入国を認めるとか、そういったワクチンパスポートの検討を今、されていると伺っているんですが、総理のお考えをお伺いしたいと思います。そして、このワクチンパスポートがもし実現できた場合、どのような時期を想定されますでしょうか。お願いします。 菅:いわゆるワクチンパスポートの導入については、諸外国でさまざまな議論、そして動きがある。そうしたことは当然、承知しております。その導入に当たっては、ワクチンの感染予防効果だとか、あるいは効果が持続する期間などに関する科学的評価のほかに、接種を受けない方への不当な差別につながらないようにする、こうしたことのさまざまな論点があるというふうに思っています。このため政府としては、官房長官の下で全体の調整を行う体制を今、整えており、引き続いて国内外の議論や各国の状況を収集しながら検討を進めていきたい、このように思っています。 司会:それではNHKの長内さん、どうぞ。
宣言解除は接種状況も考慮に入れるのか
NHK:NHKの長内と申します。総理にお伺いします。先ほどワクチンの効果についてのお話もありましたが、来月20日までの宣言の解除を検討するに当たっては、このワクチン接種の進捗状況も考慮をされるんでしょうか。もしそうであるとすれば、ワクチンの接種率であるとか件数などの目安があるんでしょうか。教えてください。 菅:まず、緊急事態の解除については基本的対処方針にありますように、ここに書かれていますように、感染状況だとか医療の逼迫状況、こうしたことを踏まえて専門家の意見を聞きながら総合的に判断する、こういうことになっております。具体的には緊急事態宣言のレベルであるステージ4、ここをまずは脱却をしてステージ3になること、ここが目安だというふうに考えています。 ワクチン接種の進捗状況自体を解除の基準とはしていませんが、接種が進むことによって新規感染者数や病床使用率が減少する、こうしたことが期待されておりますので、引き続きこのワクチン接種の加速化に全力で取り組んでいきたい、そういう環境をつくっていきたい、このように思っています。先生はご意見ございますか。 尾身:ワクチンの接種が解除の条件に加味されるかという話ですけど、私はワクチンの接種率そのものが今のステージの分類に代えるという必要はないと思います。むしろワクチンが接種が進むと、簡単に言いますと、進むと解除がしやすくなるというふうに思います。例えば高齢者が今、どんどん進んでいますと、このワクチンは高齢者の重症化予防をかなり期待できますので、そうすると高齢者の重症化というのが減ってきて、入院する人も減るということで、感染者はまだ比較的多くても医療の体制のほうの負荷っていうのがかなり取れてくるので、いわゆる今までの言う解除の条件というものに達するのが比較的早くなって、これが今度は感染予防のほうにもなるともうもっと簡単になるわけですけど、少なくとも重症化予防という高齢者に対する効果が出てくると、感染者の数は多くても医療への負荷が取れてきますから、解除というのをする場合には医療の負荷というのをより優先にしてやりますので、今までよりも解除しやすい、解除の時期が早まるということはありうると思っています。 司会:それではフジテレビの鹿嶋さん、どうぞ。