大阪府・吉村知事が定例会見6月24日(全文4完)大阪モデルは政治判断を伴う基準
ゼロが連続してるのに黄色ランプがつく
ただ、山中先生のおっしゃる科学というところをちょっと置いたとしても、1回作った基準を変えるというのは、やっぱりそのことに対する信用性が低下するというのはそうだと思いますので、作った基準はそう簡単には変えないほうがいいだろうというのは、これはいわゆる手続き、プロセスを重視するという、僕はプロセスを重視するのが基本的な考え方なので、重要だろうというふうには思ってます。 なので、前回のときはどうしても基準自体も荒削りで作って、感染がある意味まだある状態のときに作って、何もない中で出口戦略をまず作るというところを宣言してからのスタートだったので荒削りなところがあって、そこは、いわゆる前週増加比というのは、指標として僕は使える指標だと今でも思ってますし次も使いますが、やっぱり絶対数があまりにも減ってきたときに指標自体が非常に跳ねて、もともとの大阪モデルが持ってる意味をまったく果たさなくなる、それだけ単体で見ると。そこにちょっと気付かなかったなというのが、僕自身も落ち度だったなとちょっと正直思ってます。 こんなに早くゼロになるとも思ってなかったというのもあるんですけども。ゼロが、確かにゼロ、ゼロ、ゼロ、ゼロと続いて次1になったら、1超えますから。1になって、またゼロ、ゼロになって、前回の場合は確かゼロが連続してるのに黄色ランプがつくっていうふうになっちゃったから、これは誰がどう考えても、これで黄色のランプをつけるのは運用としておかしいでしょうっていうので運用基準を変えたわけですけど、その問題の根本としては、やっぱり数値を作ったときに絶対数と関連付けしなかったところに、ちょっと僕も甘かったなというところは反省はしています。
専門家の意見も聞いてバージョンアップ
そういうやっぱり自分の中での反省もあるので、山中先生におかしいじゃないかって言うこともないし、また、山中先生も、科学が政治に変わったとか言われると、ちょっとそこまでではないんだけどなって僕なんかは思うんですけどね、そういう意味で。そもそも科学ではなくて、これはやっぱり1つの合理性を持たせるための基準、作った基準であるし、それが政治に変わったというのは恣意的にいろいろやってる感じに、一言で言ったらみんなそう受け止めるわけですけど、普通に考えてゼロが連続してるのに緑から黄色になるのはやっぱりおかしいでしょうっていうのがあるので、政治に変わったと言われるほどではないと僕は思ってますが、ただ、やっぱりそこに気付かなかった僕自身も問題があるなとは思ってました。 やっぱりこれは関連付けるべき。じゃないと数字がものすごく跳ねちゃう、少なくなったときにね。なので、そこは運用を変えて、あとはそういった意味で、感染も落ち着いてきて、1カ月ぐらいこの数値をきちんと見ながら、いわゆる第1波も検証する中でK値モデルとか新しいいろんな指標も出てきたので、ちょっとここはある意味、基準そのものを、より大阪モデルが本来持つ意味、特に再入り口のほうですね。大阪モデルって最初どちらかというと出口戦略で作りましたから。出口戦略のときは機能しましたけど、再入り口戦略っていうところにある意味パワーをもっと費やすべきだという考え方の下で、次に大事なのは再入り口なので、今回いろんな先生の、専門家の意見も聞いたりしてバージョンアップすると。そういうふうに考えています。