大阪府・吉村知事が定例会見6月24日(全文4完)大阪モデルは政治判断を伴う基準
次の戦略を作ることが非常に大事
大阪モデルはもう作らずにやろうと思えばやれますけど、それをやっちゃうと何を目標にしていいのか府民の皆さんも分かりづらいと思いますし、いわゆる、僕らからしたら、政治家からしたら、ハンドフリーのほうがやりやすいんですよ、一言で言ったら。こういう基準なんかも作らずに、増えてきたらそのときに考えるっていうふうにしたときのほうが、ある意味、誰からも文句言われないし、基準が科学から政治に変わった瞬間だと言われることもないし、要は最後は政策決定なので何も決めないというやり方もあるんですけど、やっぱり僕はプロセスというのを重視もしたいし、社会経済を動かすためにも基準というのを作っていきたいし、それによって情報を僕らはどんどん公開する義務も出てきますので、どんどん情報も公開していくべきだし、それによってリスクを共有して、もし本当の次なるリスクが出たときには対策を取っていく。リスクじゃなくて、感染者が出たときは、これは許容しながら社会を動かそうよというふうに持っていく。そこが重要だろうと思っています。 これをやらなかったら、例えば北九州のときに一部クラスターが出ました。そのとき北九州市長が第2波に入ったっておっしゃったときに、やっぱり僕は基準を作らなきゃいけないなとは思いました。ずっとゼロだった北九州が、たぶんあれはなんらかの院内感染があって一挙にばっと増えたわけですけど、北九州の市長が、いや、これは第2波に入ったと、われわれはその入り口に入って危険な状態にあると、市の施設とか閉鎖も始めたと思うんですけど、まったく、またそれ同じことを繰り返す、第1波とね。これは同じことを繰り返すことになるなとそのときやっぱり思ったし。やっぱり次の戦略を作ることが非常に大事だというふうに思います。 じゃあそれで北九州市長が誰かに批判されたかって批判はされてないですよ。感染が増えてきたから抑え込みましょうというのは誰も反論できないことだから、それでもいいわけですよ。だから大阪モデルなんか一生懸命作らなくてもいいわけです、もう全部、国に任せて、増えてきたらそのとき考えますっていうやり方でもいいんですけど、それじゃあ社会経済のほうが次持たないんじゃないかっていうので、なんとか試行錯誤しながら一生懸命やって、失敗もあれば批判もされて、するほうが健全じゃないかなと思ってやっています。 司会:次のご質問をお願いします。