大阪府・吉村知事が定例会見9月16日(全文3)インフルとコロナが両方はやる想定で
検査数を増やせば実態と乖離しないか
日本経済新聞:日経新聞の大畑と申します。大阪モデルについてお伺いしたいんですけど、黄色信号がついてから約2カ月がたったかと思うんですけど、感染状況が落ち着いてきても、なかなか解除の基準にはまだ程遠い状況かと思って。で、今、おっしゃったように検査数も増やしていけば、これはまた実態となかなか乖離したことにもなりかねないと思うんですが、今後これを変えられることは検討されますか。 吉村:本当、おっしゃるとおりで、ずっと黄色がついているような状況です。ある意味感染が右肩下がりで抑えられてきて、社会も動かしていこうかと、「Go To Eat」、「Go Toキャンペーン」なんかもやっていこうという状況の中でも黄色信号になると。緑というのはどういう基準かといったら、今の基準でいくともうほぼゼロ。感染源不明も10名以下ですし、人口に対する陽性の数というのを見ても、あれはだから、1日確か6人ぐらい、平均したら6人ぐらいだったと思いますけど、ほぼほぼゼロ、完全に制圧されたような状況が緑の信号になっているので、ある意味ちょっと信号の黄色の幅が大きいのかなというふうにも思っていますから、まだ今は結論出してないですけど、その問題意識は持っています。 しばらく、あとはただ、このコロナのなかなか実態が見えてこないので、ちょっと今はあらかじめもう決めた基準でしばらくはいこうと思っていますが、ちょっとそこは僕自身も問題意識を持っているので、しっかり検討したいというのは言い方があれですけど、問題意識は持っています。
問題意識は結構持っている
今のこのコロナでだいたい毎日100人弱ぐらい陽性が出ています。少ないときは50人切りますけど、月曜日とか。でも、そうじゃなかったらだいたい80とか90人、そのうちの半分が感染源不明。だから50人ぐらい感染源不明でずっときていますんでね。ひょっとしたらここは増えるかも分からないし、でもゼロのほうにはなかなかもう、僕はいきにくいんじゃないかなと思っています。 というのも、言ったとおり、ここであるとおり、やっぱりお酒を飲む店はあるわけだし、皆さん社会活動しているので、前みたいに全部1回止めればゼロみたいになるかも分からないけれども、全部止めるのはやってないので、ゼロにならないんじゃないのかなというふうに思っていますので、そうであればやっぱり緑の信号っていうのは社会活動をやってもらおうという範囲ですから、そういう意味ではちょっと守備範囲っていうのを、第2波の経験を受けて少し考えたいなと思っていますが、まだちょっと変更かどうか決めてないですけど。その問題意識は結構持っています。 だから1週間で44名ですから、1日でいくと陽性者が6人でしょう。1日の陽性者が6人になるって、ほぼゼロに近いですから、社会経済を動かしながら、こういうふうになるのかなっていうふうに思うと、ちょっとならない気もするので、じゃあ信号の意味が、ならないんだったら信号の意味がほとんどなくなってくるので、あくまでも府民の皆さんと今の状況を共有するのが目的ですから、それはちょっと頭に入れたいと思います。 ただ、いずれにしても11月1日前までにはそれを変えるということはたぶんないと思います。大阪モデルをよく政局に絡める方もいらっしゃいますんで、感染状況も見ながら、その問題意識は持っています。 【書き起こし】大阪府・吉村知事が定例会見9月16日 全文4に続く