“強豪”メキシコを撃破!なぜ久保ー堂安のホットラインが機能したのか?
A代表を兼任するU-24代表の森保一監督は、攻撃陣にオーバーエイジを招集しなかった。24歳以下の選手だけで構成される攻撃陣の顔ぶれが、何を意味しているのか。東京五輪を前にして、堂安と「一緒に引っ張っていこう」と誓い合った久保は、初戦に続くゴールを決めたメキシコ戦後に、表情をほとんど変えずにこう語っている。 「ずっと言っていることですけど、はじめじゃなくて終わりが大事だと思うので」 連勝でグループAの首位に立った。準々決勝進出にも王手をかけた。フランスとの最終戦で引き分け以上の結果を残せば1位突破が決まるが、対照的に負けた場合にはメキシコを含めて得失点差の争いになり、2点差以上をつけられての敗戦ならば一転して3位となって敗退する可能性もある。まだ何も約束されていない。 ましてや初戦でメキシコに1-4と惨敗を喫し、手負いになったフランスは南アフリカを壮絶なゴール合戦の末に4-3で撃破し、望みをつないで挑んでくる。中2日で迎える最終戦でも久保と、貫禄すら漂わせる堂安のホットラインが日本の生命線になる。 (文責・藤江直人/スポーツライター)