マッカビ・テルアビブがEL初勝利 サポーター襲撃事件受け中立地&無観客開催
◇欧州リーグ1次リーグ第5戦 マッカビ・テルアビブ 3-1 ベシクタシュ(2024年11月28日 ハンガリー・デブレツェン) サッカーの欧州リーグ(EL)1次リーグ第5戦は28日、各地で行われ、マッカビ・テルアビブ(イスラエル)がベシクタシュ(トルコ)に3-1で勝ち、今季EL5戦目で初勝利を挙げた。 試合は中立地のハンガリーで、無観客で開催された。今月7日にオランダ・アムステルダムで行われたELのアヤックス(オランダ)―マッカビ・テルアビブの試合後、マッカビ・テルアビブのサポーターが襲撃される事件で5人が負傷。サポーターは試合前、イスラエル軍によるガザ攻撃の正当化をアピールするデモ行進を行い、親パレスチナのデモ隊と衝突していた。今回の試合はベシクタシュのホーム・イスタンブールで予定されていたが、混乱を懸念したトルコ当局が開催を断念。開催地に唯一名乗りを挙げたハンガリーで行われた。 マッカビ・テルアビブは襲撃事件後、初の国外での試合。人口約20万人のデブレツェン市内を警察が巡回して警戒にあたったが、混乱はなかった。 雨が降る寒い夜にガラガラのスタジアムで行われた試合は、マッカビ・テルアビブが1-1の前半アディショナルタイムに勝ち越し、後半にも追加点を挙げて勝利。ラゼティッチ監督は、無観客試合はいつも苦戦すると明かし「我々はファンのためにプレーする。彼らに喜びや興奮を与え、ともにいるためだ」と話した。