「渡邊雄太が話したとおり」選択肢は“八村塁と決別”でも“ホーバスHC退任”でもない…関係者が推すバスケ日本代表の“修復”に最適な人物とは?
ロサンゼルス・レイカーズの八村塁(26歳)が日本代表に関して残した言葉は、当然のように日本のバスケットボール関係者、ファンの間で波紋を呼び起こしている。 【画像】「またこんな代表が観たい…!」まるで“スラダン”とバズった渡邊雄太×富永啓成の胸熱ハイタッチ、河村勇輝が顔くしゃくしゃにして富永に飛びついた瞬間…バスケ日本代表の胸熱シーンを見る 「今の方針の日本代表ではプレーしたくない」 「日本のバスケを思って言っている」 指揮官としての続投が決まったばかりのトム・ホーバスHC、日本バスケットボール協会(JBA)について苦言を呈した爆弾発言の数々。すでにさまざまな形で語られているので詳細は省くが、このような話が飛び出した背景には主力選手と統括者たちのコミュニケーションが円滑ではないという事実が見え隠れする。
現実を突きつけられた協会、八村への賛否も
この7年間で3人(渡邊雄太、八村、河村勇輝)のNBAプレーヤーが誕生し、日本代表もW杯での2勝、パリ五輪でも善戦と上り調子に見えた。Bリーグも観客動員の増加が伝えられ、日本バスケ界全体が前に進んでいると信じられていた印象がある。そんな最中、世界的に最も実績のある選手から現実を突きつけられた。 一方、発言した八村のほうも「日本のバスケのため」と言うなら、自身不在の日本代表がアジア杯予選を戦うタイミングでのメディアを通しての発信がベストだったのかどうかには疑問がある。 そういった状況の中で、双方に賛否両論が出るのは理解できる。今後、28日に渡邊が話した通り、まずはコミュニケーション改善が必須。その上で、JBAは苦境打開の術を探っていかなければいけない。 一般的に八村対ホーバスHC的な構図になってしまった感があるが、当面の事態収拾のために“どちらかを取る”といったオプションが生産的だとは思わない。日本バスケのさらなる強化を目指す上で、母国が産んだ最高の才能である八村の代表復帰を諦めるなどといった選択肢はあり得ない。それと同時に、発表されたばかりのホーバス体制が後戻りをすべきだとも思えない。 ホーバスはすでに男女両方の日本代表チームを率いて一定の実績がある。国際舞台での日本の活躍を振り返り、“たまたま、いい選手が揃っただけ”という意見にも簡単には賛同しかねる。組織と権威を大事にする日本人の国民性を考慮するまでもなく、ロサンゼルス五輪に向けたチーム作りを開始したばかりの指揮官をここで変更するような方向性を選べば失うものも多いように思える。 そういった意味で、やはり“選択”ではなく“修復”が今後の焦点となるべきなのだろう。そこで考えられるのは新しい人材の登用だ。
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