大谷翔平が見据える二刀流の“未来” 2026年WBC出場へ改めて意欲、28分間の激白…一問一答
過去2度の右肘手術「3回目の手術をして、復帰に1年かけてというのが正しい選択か」
――さらに上を行くためにモチベーション高く保つためにはどのようなことをしているか。 「それはあまり考えたことはないですね。野球を始めてから、段階が進むにつれて見える可能性だったり、自分の進む可能性が少しずつ広がってきて、進めば進むほど足りない、足りないという野心みたいなのが増えていったなという感覚なので。それにプラスして最近、ここの3年とかのスパンで言うと、足るを知るみたいな。自分が十分足りているなという、ありがたいなと思う部分というのが周りの環境も含めて、多くなってきているので。モチベーションをどう高くしようと思ったことは、ないですね。あまり考えなくても、そこは昔から、進むにつれてむしろ高くなってきたなと。別にMVPをもらったからとか、今回優勝したからと言うのは一つの形でしかないので。一番大きい部分というのは現役でいるうちに、どれだけ多く技術だったり、フィジカルを自分の中で高めていけるのかが、趣味みたいな部分ではあると思うので。そこは特にあまり考えたことはないですかね」 ――ロバーツ監督がメンタル面のケアを重視していると話をしていた。メンタルのサポート面で日米の違いを感じるか。 「必ずどのチームもそうですけど、メンタルコーチみたいな人が必ずいるので。ドジャースの場合はいますし、必ず試合中もベンチに入って、そのコーチがいるので。あまり僕は重視するということはないんですけど、環境的には日本よりはメンタルというのを技術の一つみたいな捉え方というか、メンタルの整え方も学んで、人によっても違うし。そこをカスタムしていくではないですけど、デザインしていく感じですかね。日本の場合は根性、根性みたいなところがあると思うんですけど、それも善し悪しだと思うので。はまる人にははまると思いますし、はまらない人にははまらないのかなと思います」 ――昨オフに「投手でもう一度、同じ症状になったら配置転換」との発言があった。その気持ちは変わりないか。 「そうですね。必ずそうなるかどうかではなくて、ある程度、想定をいろいろしていくことが大事。その中の一つとして、1回目のトミー・ジョンは必ず来ると思っていたので。そこは別に何とも思っていなかったんですけど、2回目のトミー・ジョンはタイミングがどこで来るかとか。それによって。あとは進行状況ですね。一概にトミー・ジョンと言っても、どの程度靱帯が傷ついているかによって、どのくらい投げられるかも違うので。いろいろ想定をしていく中で、現実的に3回目を受けるのがおそらく希望としては5年以上は伸びてほしいとは思っているので。年齢的にたとえば35を過ぎたあたりで3回目の手術をして、復帰に1年かけてという領域に入っていくのが、正しい選択になのかどうかはその時の自分のコンディショニングにもよると思うので。現実的に見れば、やはり2回目くらいまでが投手としては理想なのかなと思っています」