海外メディアも大坂なおみの全米OP優勝を絶賛「歴史的逆転劇」「コート内外で自己主張」「我慢強いテニス」
米ヤフースポーツは「大坂が全米オープン決勝でスロースタートから3度目のタイトルへ怒涛の勝利」との見出しを取り、「22歳(の大坂)が驚きの挽回を見せてアザレンカを全米オープンの決勝で下しフラッシングメドウズで2度目、彼女にとって3度目のグランドスラム優勝を果たした」と伝えた。 そして「警察の残忍行為の犠牲者を自らの意図で双肩に背負い、大坂は、太ももの故障で棄権し不戦敗となった先月末のウエスタン&サザンオープン決勝の相手アザレンカにリベンジを果たした」と続けた。 同メディアは「大坂の歴史的逆転劇」と第1セットを失ってからの逆転劇に注目。 「全米オープン決勝で第1セットを落としてからの逆転勝利は、アランチャ・サンチェス・ビカリオ(スペイン)が、シュテフィ・グラフ(ドイツ)を破った1994年以来の快挙となった」と報じた。 また「非現実的な全米オープンでの女子選手たちの枯渇」とも記し「人種不正義のための戦いに打ち勝ったとはいえ、大坂の全米オープンでの勝利は、新型コロナウイルスのパンデミックの中、無観客のビリー・ジーン・キング・テニスセンターで、他に(勝つ者は)誰もいないようなものだった」と大会を総括。 「女子のシングルスは大会が始まったとき、世界1位のアシュリー・バーティー(豪州)や、前年チャンピオンのビアンカ・アンドレスク(カナダ)を含めWTAのトップ10人のうち6選手が移動や新型コロナのパンデミックへの懸念から大会前に不出場を決めており、選手が枯渇していた。第1シードのカロリナ・プロスコバ(チェコ)が2回戦で敗れ、ドローの混沌はさらに継続された。今年の全豪オープンに勝った第2シードのソフィア・ケニン(米国)も次のラウンドで破れ、準々決勝に残ったトップ10選手は大坂とセリーナを残すだけだった」と、今大会が異例の状況で進んでいた背景を明らかにした。 英国のBBCは「大坂が感動的な全米オープン決勝でアザレンカに反撃を見せることで成熟度をはっきり示し、3度目のグランドスラムタイトルを手にした」と報じた。