ブックメーカーオッズは大坂有利!…海外メディアは全米OP決勝の大坂なおみvsアザレンカをどう予想しているのか?
テニスの全米オープン、女子シングルスの決勝戦は12日(日本時間13日)、ニューヨークで世界ランキング9位の大坂なおみ(22、日清食品)と同27位のビクトリア・アザレンカ(31、ベラルーシ)の間で行われる。大坂は2年ぶり2度目の優勝を狙い、7年ぶり決勝進出のアザレンカは2007年の混合ダブルスでの優勝以来の全米頂点を狙う。両者の対戦は過去に3度で大坂の2勝1敗。直近の試合は昨年の全仏オープンの2回戦で大坂が4-6、7-5、6-3で逆転勝ちしている。2人は全米オープンの“前哨戦“「ウェスタン&サザン・オープン」の決勝で対戦予定だったが、大坂が太ももの故障で棄権していた。それらのデータなどや今大会の調子を分析して海外メディアは、決勝戦の展望記事を出している。 ブックメーカーのオッズを参考に予想しているのが、テニスの専門サイトの「テニス365」だ。同サイトによると、主要ブックメーカーの予想は大坂有利で、最も良いもので大坂の1.60倍、アザレンカは2.50倍のオッズがついているという。「Bet365」というブックメーカーは大坂がフルセットで勝つ確率が4.00倍、アザレンカが5.50倍。また第1セットのスコアは、7-5で大坂が12.00倍、逆に7-5アザレンカが15.00倍だという。 その上で「最近のグランドスラムの決勝は若手がうまくプレーし、経験のある相手を上回ってきた。2020年の全豪オープン決勝では、(26歳の)ガルビネ・ムグルサ(スペイン)に(21歳の)ソフィア・ケニン(米国)が勝ち2019年全米オープンと2018年全米オープンの決勝では(38歳の)セリーナ・ウィリアムズ(米国)に対し、(当時19歳の)ビアンカ・アンドレスク(カナダ)と大坂が勝ったことを考えてみよう」と、ヤングパワーが中堅、ベテラン選手を凌駕してきた傾向を示した。 「若い大坂は準決勝でブレイディに勝った時の調子は素晴らしかったが、アザレンカも経験を積んできた。彼女は純粋なパワーは持ち合わせていないが、巧妙な選手だ。ただ大坂は2019年の全豪オープンの成功の後に続いていたスランプを乗り越えて再びプレーがしっかりしてきた。最近はより成熟を見せている。アザレンカにとっては、セリーナに準決勝で第1セットを1-6で落とした後に逆転で勝てたことが大きな自信になるだろう」 両者の長所を指摘した上でこう結論づけた。 「セリーナ戦の勝利がアザレンカの『最後』となる。若い対戦相手(大坂)との決勝は厳しすぎるのではないか、という疑問がある」