菅首相が会見 「宣言」21都道府県に拡大(全文2)ワクチン先進国より3カ月ぐらい遅れた
宣言で無条件に問題解決するとは思わないほうがいい
尾身:今の合理的な、納得してもらえる対策はどういうことかというご質問ですけども、実は今、東京なんかでは緊急事態宣言が出ているわけですよね。その中で2週間前に政府のほうからも、人流を5割削減していただけないかという要請があった。多くの方のご協力で一時は35%までいったんですよね。ところがここに来て人流がまた増えてきているということで、このことは、私はこれはリアリティーだと思います。人々がなかなか協力を、人々の協力が得られにくくなっているということ、これは現実として私は受け止めたほうがいいと思います。従って緊急事態宣言等を単に出すことで無条件に問題解決するというふうには私は思わないほうがいいと思います。そうする中で、一般の人にも納得してもらえる合理的な対策というのをこれからも打ってきたり、ますますこれからは重要になってきていると思います。 今、学校というものがまた始まって、感染がまた学校の再開に伴って、夏休みが終わるわけですから、ということが懸念されるということで、学校を1つの例として申し上げたいと思いますけど、私は今から申し上げる例えば4つの対策、これを、学校といっても保育所から大学までそれぞれ特徴がありますので、それぞれの特性に合わせて4つの対策、これは今、総理おっしゃったようにワクチンを、例えばこれ、保育所や幼稚園の先生にも打ってもらえる、これは非常に私は重要。
最悪の場合というのは常にあり得る
それから2番目には、健康観察アプリというのがもうあるわけですよね。この健康観察アプリというのを活用した体調の確認と、少しでも具合が悪くなったら抗原検査をして、必要であればすぐに周辺をPCR、こういうことを徹底してやること。それから大学や高校の、特に運動系のフィジカルの接触は、これ、当然やりたいですね。若い青春。この人たちの気持ちは当然分かるので、クラブ活動なんかをやる直前に抗原検査をやるということ。 さらに4番目は、しかし今この時期はやっぱり人流というものも大事なので、特に感染拡大という意味で非常に重要、大学では、やっぱり大学生というのは社会人に近い。活動量が多いですよね。この厳しい期間に限っては、大学に限ってはちょっとだけオンライン授業をやってみて、やっていただいて、これはテレワークと一緒ですよね。こういうことで今は。 そういう意味では、私は、これからのやるべきことというのは、ワクチン、検査、その他、科学技術というものをフルに活用して、人々の協力、納得感ですよね、得ることが重要で、しかし同時に、最悪の場合というのは常にあり得るわけで、そういうことで今、さっきから申し上げているとおり、国会の議員、先生方に、人々が感染対策に参加してもらえるような、可能にする、あるいは医療機関なんかにも今まで以上に協力してもらえるようなことを可能にする法的な仕組みの構築というものを、しっかりと一般の人々と、タウンミーティングなんかでも開いて、そういうことを、議論を始めていただければと思います。 菅:すいません。先ほどのTBSの後藤さんの質問で、テレワークとオンライン会議、こうしたことについて混同してお答えしてしまいました。おわび申し上げたいと思います。 司会:それでは高知新聞の五十嵐さん、どうぞ。