菅首相が会見 「宣言」21都道府県に拡大(全文2)ワクチン先進国より3カ月ぐらい遅れた
いつになればその明かりは届くのか
文化放送:総理にコロナ対策についてお伺いします。先ほどワクチンや抗体カクテル療法の効果を挙げて、明かりが見え始めているとおっしゃいました。ただ、いまだ感染のピークも見通せません。ですから国民にはその明かりは見えて、総理と同じ明かりは見えているのかどうかというのはちょっと疑問に感じています。いつになればその明かりは届くのでしょうか。感染のピークが見通せない中、総理はロックダウンの効果は限定的だとお考えのようですけれども、緊急時限的措置としてもう一段、踏み込むお考えはありますでしょうか。全国知事会では、例えば現行法制下でも可能なロードプライシングなど、思い切った措置を含めて早期に検討するべきだというふうにも求めています。 また尾身会長には、納得感のある対策をと指摘されていらっしゃいますが、具体的にどのような対策を今取れば、総理のおっしゃる明かりは国民に見えてくるのでしょうか。よろしくお願いします。 菅:先ほど申し上げましておりますように、やはり政府の戦略として65歳以上の方から優先的な接種を進めました。そして現在、2回目が85%で1回目は88%まで接種が進んでおります。結果として、かつては感染者数で2割を占めていたのが3%前後になっていますから、それは間違いなく効果が表れていることは事実だと思います。それで今、国民全体で第1回目の接種は54%ぐらいですかね。1回目が終わっています。これを65歳以上の方のように80%とか、そうしたものに進めていけば、実際に感染も少なくなり、死亡にもつながらないということが明確になってきていますから、そこは明らかであります。 それと50歳の方で重症化しないような、この抗体のカクテル療法というのを、ここがやはり、今、1万人の方にその療法をやって効果がすこぶる高く出ています。そういう報告を受けていますので、そうしたことを進めていけば重症化にもならないということも、これは明らかになってきていますので、こうした今は2つの武器を持っているわけでありますから、ここを進めていくということが大事だと思いますし、それと同時に、感染防止のために人流を少なくするテレワークだとか、あるいは病床を、しっかり体制を構築して、コロナになってもそこで治療できるとか、そういう体制をしっかり整えていく。そういうことによってこの明かりが見え始めてきている。そういうことが具体的になり始めていますから、私は明かりが出てきているということの今、発言をさせていただきました。