ヒズボラを「全力で攻撃する」 イスラエル北部に戦車を布陣
アッパーガリラヤ、イスラエル、9月27日 (AP) ― 国連総会出席のためニューヨークに到着したイスラエルのネタニヤフ首相が9月26日、イスラム教シーア派武装勢力ヒズボラを「全力で攻撃し、すべての目標が達成されるまで戦闘をやめるつもりはない」と述べたことで、停戦への期待が薄れるなか、イスラエル軍は戦車などの戦闘車両を同国北部のレバノン国境地帯に移動させた。 米欧当局者は、イスラエルとヒズボラとの戦闘を21日間停止し、交渉の時間を確保するよう求めていたが、ネタニヤフ首相の「継戦宣言」はその矢先の発言だった。 また、この発言の数時間前、イスラエル軍はレバノンの首都郊外への空爆で、ヒズボラのドローン部隊司令官を殺害したと公表した。 23日以降に実施されたレバノン各地への空爆で、690人以上が殺害され、その4分の1が女性と子どもだったという。 ヒズボラによる1年近い越境砲撃で、北部国境地帯から数万人のイスラエル人入植者が避難を余儀なくされているが、イスラエルはこの砲撃を終わらせる決意を固めているという。 (日本語翻訳・編集 アフロ)