独クリスマス市に車、死者5人負傷者200人 サウジ出身の医師逮捕
ドイツ東部マクデブルクで20日夜、クリスマスマーケットの群衆に車が突っ込む襲撃事件があり、9歳の子ども1人と大人4人が死亡、200人以上が負傷した。警察当局は車を運転していたサウジアラビア出身の医師の男(50)を殺人容疑などで逮捕した。 【写真】車が突っ込んだ現場は一夜が明けても規制線が引かれていた=2024年12月21日午前11時8分、独東部マクデブルク、藤原学思撮影 重篤な状態の負傷者が複数いるとみられ、死者は増える恐れがある。ショルツ独首相は21日昼に現場近くの教会で献花後、記者団に「容疑者の動機を理解する必要がある」と述べた。在独日本大使館によると、現時点で邦人が巻き込まれたとの情報はない。 独メディアによると、車は猛スピードで群衆に突っ込み、少なくとも400メートル走行。マクデブルクの警察当局幹部は21日夕の記者会見で、「単独犯による犯行で、共犯者はいないとみている」と述べた。 男は2006年からドイツに住み、永住許可を持つ。公安当局の監視対象にはなっておらず、イスラム過激派思想に影響された形跡も見つかっていないという。
朝日新聞社