【40代・50代は知っておきたい】国際災害レスキューナースが教える「防災準備に役立つ3つのサイト」
ライフラインの断絶日数や必要な備蓄の量を割り出して、具体的にイメージしよう
災害は遠い話ではなく、防災がいかに日常と隣り合わせであるかを実感するために「まず自分の『立ち位置』を把握することから始めて」と辻さん。 「防災を考えるときに、『〇〇を準備しておかないと助からないよ』という不安をあおる伝え方をしても、なかなか人は動きません。自分がどんな災害にあうか、そのときどうなるのかが客観的にわかるほうが、よほど一歩を踏み出すきっかけになります」 辻さんがおすすめするのは、住所や家族構成などを入力するだけで、被災の度合いや備蓄すべきものの量などがわかる以下の3つのサイト。
辻さんのおすすめ1 「地震10秒診断」
「自宅や実家、職場など、自分がいる可能性が高い場所の住所を入力すると、30年以内に震度5弱以上の地震が起こる可能性をパッと示してくれます」
「それが5%や10%などあまり高くないと『なんだ、こんなものか』と軽く受け止める人が多いのですが、その下に停電やガス停止、断水など、ライフラインが復旧するまでの日数が示されると『こんなに長い間!?』とびっくりするはず」
「これは大げさな数字ではなく、『防災科学技術研究所』という国の防災研究機関が運営しているので、かなり現実に近い数字です」
辻さんのおすすめ2 「pasobo(パーソナル防災サービス パソボ)」
「『簡単1分防災診断』で、住んでいるエリアや家族構成、アレルギーの有無やよく食べるものなど細かく設定していくと、自分にフィットした備蓄品を提案してくれます」
「被災した際にどういう行動をとるべきか、在宅避難がいいのか避難所がいいのかまでアドバイスしてくれるので、イメージをしやすいでしょう。 また、提案された防災グッズをすぐに購入できる通販機能もついているので便利。防災は『やろう』と思ったときのスピード感も大事です。 ただこのとおりに用意しただけでは快適な避難生活ができるとはいえないので、さらにアレンジしていく必要がありますが、きっかけとしてはいいと思います」
辻さんのおすすめ3 「東京備蓄ナビ」
「備蓄と言われても何をどのくらい用意したらいいのか見当がつかない、そんな人にとても便利。家庭で必要になる備蓄品の種類や数量などがわかる『東京備蓄ナビ』を紹介します。 『東京備蓄ナビ』という名前ですが、どの地域の人でも参考になります。(雪や防寒対策など地域差のある備えについては、この限りではありません)」