【40代・50代は知っておきたい】国際災害レスキューナースが教える「防災準備に役立つ3つのサイト」
大きな地震や台風など、全国各地で多発している今、「災害への備えをしなくては」と頭ではわかっていても、なかなか踏み出せない人も多いよう。防災には絶対的な「正解」がないからこそ、40代~50代女性がひとまず踏み出すべき準備について、防災に詳しい国際災害レスキューナースの辻直美さんに伺った。
防災の目的は「被害ゼロ」ではなく「減災」。できるだけ早く日常に戻るために
防災の必要性は感じていても、何から始めたらいいのか、どこまでやればいいのか…。そんなイメージを持つ人も多いはず。 実際、OurAgeで2023年8月に実施したアンケートでも「防災意識は強く、準備しているほうだと思う」と回答した人はわずか5.7%。残りは「知識はあるが、準備が足りないと思う 57.9%」「準備したいが、何をやればいいのかわからない 31.0%」「最終的には国や地域が、なんとかしてくれると思っている 4.3 %」「その他 1.1%」との答えだった。 (OurAge読者793人が回答。平均年齢51.1歳) 防災教育や講演で多くの40代~50代女性と話をしてきた辻直美さんは、「実は、防災に取り組むまでのハードルでいちばん多いのが『備えると実際に災害が起こりそうだから』という心理です」と言う。 「災害に対しての不安から、目を向けたくないという人の声をよく聞きます。でもね、備えをしていてもいなくても来るときは来ます。不安なのは、どんな規模の災害が来てどうなってしまうかがイメージできないから。だったらまず敵を知ることから始めてみましょう。 防災を頑張ったとしても、被災ゼロにはできない。規模の大小はあれど何かしらの被害は受けます。ただ備えがあれば、被害を小さくくい止めて早く日常に戻ることができる。つまり目的は『減災』です。 災害が起きたときに慌てず、騒がず、怒らず、冷静に対応できる人こそが、早く日常を取り戻せる。防災を“非日常”ととらえるとなかなか実践しづらいですが、 “日常を取り戻すための防災”と考えると、もっと身近に感じられるのではないでしょうか」(辻直美さん)