自民・石破氏、総裁選出馬会見 質疑応答(全文3完)金融政策は急には変えない
自民党の石破茂元幹事長は1日午後、記者会見を開いて自民党総裁選への出馬を表明した。 【動画】自民・石破茂氏、総裁選に出馬表明 記者との質疑(2020年9月1日) ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「自民・石破茂氏、総裁選に出馬表明 記者との質疑(2020年9月1日)」に対応しております。 ◇ ◇
福島原発事故の被災市町村の復興をどう考えるか
河北新報:河北新報社の橋本と申します。来年3月に発生10年となります東日本大震災の津波被災地、また、福島の原発事故の被災市町村のこれからの復興推進へのお考え、また、東京オリンピック・パラリンピックの成功と復興五輪の理念の実現についてのお考えをお願いいたします。 石破:復興はまだ道半ばであるという認識を持っております。そこにおいて放射性物質の除去というものは、これから先も鋭意進めていかなければなりません。そのことは当然のことでありますし、併せて、風評被害というものが完全に払拭されたとはまったく考えておりません。内外共にそうであります。この風評被害の除去にも、さらに力を強めていかねばならないというふうに認識をいたしております。そしてその地域に戻れない、戻りたいけど戻れない、そういう方々がなぜ戻れないのかということをもう一度検証して、かつてのにぎわいというものが、完全ではないが、取り戻せるようにしたいと思っております。 そして農業は農業、漁業は漁業、林業は林業、サービス業はサービス業。それぞれまだ多くの課題を抱えているということは承知をいたしております。復興庁を中心としてさまざまな施策を打っておるんでありますが、それが、地域の方々が本当に使いやすいものであるのか、本当にこれを待ってたよというものであるかどうか。そのことについてはもう一度、精査をいたしたいというふうに考えておるところでございます。 司会:4列目、女性の方どうぞ。
党内と党外の支持の乖離をどう分析するのか
日刊スポーツ新聞:日刊スポーツ新聞社の中山と申します。党内の支持動向に関連してなんですが、石破先生の評価っていうのを見ていると、各所の世論調査では非常に評価が高いんですけども、いわゆる自民党内の中の【******00:43:48】乖離っていうのがいつも指摘されていると思います。このことに関しては、ご自身でどういうふうに分析をされていますでしょうか。 石破:それは、世論の支持が高いから乖離があるとすれば、国会議員の意識と国民の意識が乖離しているっていうのは、それはもちろん情報量にも違いがあります、あるいはいろんな利害にも違いがあります。しかしそれがあまりに大きいということは、それは問題ではないだろうか。われわれ国会議員が、国民が何を考え、何に悲しみ、何に苦しんでいるかということについてもっと配慮しなければならないのではないかという意識を持っております。それはなんとなく自己正当化に聞こえるかもしれません。 酒を飲まない、飯を食わない、顔が怖い、目付きが悪い等々、いろんなことをご指摘受けておるところでありまして、その改善には努力をいたしているところであります。ただ、私の能力はあまり十分じゃなくて、1年は365日、1日24時間しかなくて、知らない地域が多いんですよ。全国1718市町村、まだ400ちょっとしか行ってないのね。北海道だけで179市町村あるわけだからね。やっぱりどこで誰が何を考えているかということを知りたい。そして打つ政策がどういうふうに受け取られているか知りたい。知らないことがいっぱいあって、アジアの歴史を知らないということがありまして、どうしてもそっちのほうに時間を配分しちゃって、それだけじゃ駄目だろう、おまえがいつも言ってるじゃないかと、握った手の数しか票は出ないっつって。なんで一般の選挙ではそういうことを言ってて、自分の選挙で、総裁選でそれをやらないのかというお叱りは大変胸に響いておるところであります。改善の努力を怠ってはならないと思います。 司会:はい、じゃあどうぞ。カメラの左の人。