自民・石破氏、総裁選出馬会見 質疑応答(全文3完)金融政策は急には変えない
安倍政権の金融政策をどう評価するのか
日本経済新聞:日経新聞の【島本 00:45:47】と申します。先ほどアベノミクスについて言及されてましたけども、マイナス金利など異次元緩和を続けている安倍政権の金融政策について、どう評価しているか。【****00:45:57】であれば、それを継続するのか変えていくのか、どう変えていくのか教えてください。 石破:これを急に変えることはいたしません。それをやることは、かえって悪影響が大きいというふうに考えております。金融政策というものが功を奏して、いろんな数字が改善をしたということでありますし、それによって円が安くなるということであるならば、株が上がるということは理の当然として起こってくることでございます。これがサステナブルなものであるのか、そして金利が限りなくゼロに近いということは、個人の金融資産をどれほど減らしたのか、そして併せて、そのことによって企業の業績がどれだけ改善したのか、個人の金融所得が上がることによって多くの社会保障の在り方はどう変わっていくのか等々、そういうことはきちんと数字に基づいた議論が必要だと思っております。お金に値段が付かないということは、マーケットメカニズムが利かないということでございますので、必要なところにお金が回らない、そうではないところにお金が滞留するということが当然起こるという懸念は拭い去れないところがございます。 ここにおいて、完全に金融のマーケット機能というものが失われていると私申しておりませんが、それをある程度取り戻してくというのは必要なことではないか。しかしそれは金融政策を突然いじるということではなくて、どういうふうにして社会構造を変えていくか、金融政策っていうのは、そのこと自体が自己目的ではなくて、そのことによって産業構造をどう変え、社会構造をどう変えていくかということがきちんと立証されていかねばならないと思っております。急に変えるということはいたしません。 司会:あとは、じゃあ後ろいきますか。5列目の真ん中の方。ベージュのマスクの方。