1日に5,000個以上売れることも! 北海道の人気サンドイッチ専門店〈サンドリア〉
行列店は数あれど、24時間営業の手作りサンドイッチ専門店は全国的に珍しい。出勤前に朝食を買う会社員や、すすきので働くホステス、ホストも腹ごしらえに訪れる。札幌で、地元民に愛され続ける理由とは?
北海道で24時間営業するサンドイッチ専門店〈サンドリア〉
店内のショーケースには2切れ入りの三角形のサンドイッチが常時40種類以上。甘いもの、おかずっぽいもの、ボリュームのあるもの、個性的なもの。深夜でも隅々まで商品が並び、来店客はひっきりなし。レジの前で、あれもこれもと選ぶうちに、次から次へと人の列ができる。
「いつ、どの時間でも商品を切らさない」というポリシーのもと、製造も24時間行う。多い日で、1日に5000個以上売り上げるサンドイッチは、すべて店内で作られている。そのほとんどが、手作業! 同店の総務の佐藤久実子さんは、「人気の理由はいくつかあると思いますが、安くてボリュームがあることが一番でしょう。当店の価格は平均すると270円前後。具材もたっぷり挟んでいるので、満足感があります」と話す。昨今の物価高騰で、同店でも2年前にレギュラー商品を値上げした。それでも安いもので200円、高くても350円! 創業以来不動の人気を誇る「ダブルエッグサンド」は、エッグサンドにハムサンドが加わって、2切れで250円と手頃さを維持している。
「エッグサンドの主な材料は、ゆで卵とマヨネーズ、塩コショウ、砂糖だけです。家庭で揃うものだけで作っているのに、なぜこんなにも支持していただけるのか私たちも不思議なのですが、強いて言うなら、手作業で作る食感が、いい味わいになっているのかもしれませんね」 2023年、創業45周年を迎えた同店は、〈日糧製パン〉がフランチャイズ展開していたサンドイッチ店〈サンドーレ〉が前身。同社のFC事業の撤退に伴い、先代の服部勲さんが独立。〈サンドリア〉と名称を変えてスタートを切った。現在も〈日糧製パン〉とのつながりは深く、ふわふわでなめらかなオリジナルの食パンは同社から仕入れている。