1日に5,000個以上売れることも! 北海道の人気サンドイッチ専門店〈サンドリア〉
24時間という営業スタイルもユニークだが、店主で2代目の津田哲平さんによると、24時間営業が始まった経緯もまたユニークだ。「15年ほど前には、24時間を看板に掲げていましたが、先代の話では、以前から時間外に予約商品などの仕込みをしていた際に、営業中だと勘違いしたお客さんが来店することがあり、臨機応変に対応していたようなんです。それが発端で、〝24時間対応しています〞と話したことから、営業せざるを得なくなった…と聞いています(笑)」 津田さんが入社した2015年から新商品の開発を強化。メニューが増えるにつれてファンも増え、2021年に満を持して2号店をオープン。開店初日には200人超が列をつくった。
知れば知るほど食べたくなる! 〈サンドリア〉のトリビア
北海道の人気店〈サンドリア〉にまつわるトリビアを紹介します。
1. JR 札幌駅に、早朝から行列ができるサンドイッチの自動販売機がある!?
2023年3月に駅構内に設置されるやいなや、たちまち行列に。商品の補充は、一日5回行うが、毎日売れすぎて故障が相次ぎ、わずか3カ月で2台目に入れ替えたそう。早朝に行列ができる光景は、“珍百景”としてテレビ番組に紹介された。
2. 勤続30年以上や、最高齢80歳のスタッフも!
16歳から80歳まで約50人が働く本店は、スタッフの約8割が女性。勤続年数が長い人も多く、勤続34年の川畑武子さんは、本店の生き字引的存在。「当時と比べてメニューは増えたものの、作業の手順は基本的にほとんど変わっていません」(川畑さん)。今年で80歳を迎える最高齢の渡邉克成さんは、勤務歴6年。「耳は遠くなりましたが、体はいたって健康です。人生100年の時代ですから、この先の20年をどう楽しむか考え中です」(渡邉さん)
3. 一番人気の「ダブルエッグ」に使う卵の数は、一日約1600個以上!
季節や曜日によって変動するものの、1パック10個入りで換算すると、160パックもの量を一日で使用していることに。
4. 新商品は、誰でも自由に提案できる
商品開発に力を入れる同店では、経験を問わず誰でも新商品を提案できる。その中でも中心人物といえるのが、店長の山本理沙さん。「皆さまに喜んでいただきたい一心で、毎月3種類ほど提案していますが、ボツもいっぱいあります(笑)」。山本さんは、エビチリやギョーザなど、インパクトのある具材を挟んだ「一切れサンド」シリーズ(2022年より発売)の生みの親でもある。「具材にこだわりすぎて、400円以下に収まらなかったのですが、諦めずに社長に提案して商品化を叶えた、というのが誕生の経緯です」