ラミレス監督が今さら「今季ベストゲーム」の“?発言“も佐野が偉大な記録へ夢つなぐ球団タイ記録の5試合連続20号
横浜DeNAが16日、横浜スタジアムで行われた巨人戦に2-1で逆転勝利、試合後、ラミレス監督は、「今季ベストゲーム」と自画自賛した。巨人の優勝秒読み段階での今さらの?発言だが、ファンへ夢を与えたのが、佐野恵太内野手(25)が8回に放った20号同点ソロだ。これが球団タイ記録となる5試合連続アーチ。王貞治、ランディ・バースが持つ7試合連続の日本記録が視界に入ってきた。
田代、村田、ウッズ、ブランコら歴代アーチストに肩並べる
ラミレス監督は興奮していた。 恒例の場内での試合後インタビュー。 「今年のベストゲームだと思う」と言い放ったのだ。 その理由を問われ、こう説明した。 「8回だ。まず佐野がプレッシャーのかかる難しい状況で5試合連続の本塁打を打った。同点となり、ロペスが日米通算2000本安打に近づくヒットを打ち、代走の乙坂が盗塁を決めた。そして大和の逆転タイムリー。9回に三嶋も先頭打者(田中)に三塁打を打たれたにもかかわらず、3者連続三振。これほどのことを一気にできた試合はない。チーム一丸となった勝利。アメージング(驚異的)な試合だ」 劇的な逆転勝利で巨人の優勝マジックを減らすことは阻止した。だが、今季の対巨人成績は7勝12敗。クライマックスシリーズもなく“消化試合”に突入してしまっている102試合目にして、今さらの「今季ベストゲーム」発言はいかがなものか。 クエスチョンのつく指揮官の“ノー天気な発言“に素直に拍手は送れなかったが、確かに素晴らしいゲームで、しかも、ファンに夢を与える佐野の歓喜のアーチがあった。 1点のビハインドで迎えた8回。巨人ベンチがワンポイントで送り込んできた3番手の変則左腕、大江が初球に投じたど真ん中のストレートを見逃さない。佐野がコンパクトに振り抜いた打球は低い弾道を描いてライトスタンドへ。4番の同点20号である。 「前の打席がダメだったんで、なんとか先頭で塁に出るんだという気持ちを持って打席に入った。最高の形になった。感覚としても、打った瞬間、入るだろうなと。しっかり捉えることができた」 5回一死一、二塁にセカンドへ併殺打を打ち、ゼロ行進を続けていた先発、井納の力投に応えられなかった打席を悔やみ、それを力に変えたという。 今季超積極打法で結果を残している。佐野の初球に対する打率.491、5本塁打というデータを巨人バッテリーは知らなかったのだろうか。