横浜DeNAラミレス監督が主将&4番の「帝王学」を伝授した”首位打者”浮上の佐野恵太が暴れて通算300勝達成
横浜DeNAが5日、横浜スタジアムで行われた中日戦に8-2で快勝し連勝で2位に浮上、アレックス・ラミレス監督は5年目で通算300勝をマークした。6号本塁打を含む3安打3打点と大暴れしたのが、ラミレス監督が主将&4番に指名、その帝王学を伝授している佐野恵太(25)だ。佐野は広島の堂林翔太(28)を抜き打率.353でセ・リーグの首位打者に躍り出た。「つなぎの4番」から「真の4番」へ。2016年のドラフト9位指名で推定年俸2400万円のセ・リーグで“一番安い4番打者“がチームを引っ張っている。
「よくここまで辿り着いた」
監督就任5年目にして通算300勝を達成した。 「よくここまで辿り着いたと思う。自分ひとりでやってきたことではない。コーチや周囲の方々の手助けがあり、選手がこれだけのことを成し遂げてくれたということ。いいペースで来ていると思う」 ラミレス監督は、過去4年でAクラスが3度。通算300勝297敗と貯金が3つもあるのもうなずける。 「素直に嬉しく思う。5年目で勝率5割を超えているのは選手が毎日ハードにプレーしてくれているからこその数字だ」 ラミレス監督は謙虚に選手を称えた。 試合後、記念のウイニングボールを持ちインタビューを受けているラミレス監督の元に主将の佐野が花束を持って現れるサプライズ。「おめでとうございます」の言葉と共に手渡し肘タッチをした。 ラミレス監督にとってのメモリアルゲームは、先制、中押し、ダメ押しの完璧なゲーム運びで、元気のない中日を叩いて圧勝した。大暴れしたのが、ラミレス監督の“秘蔵っ子“4番の佐野だった。 「プロ1年目から指導をしてもらっていたので監督の300勝の日に打てたのは自分自身も凄く嬉しい」 初回に一死二、三塁から明大の同期である柳から四球を選び、5番のロペスへとつなぎ先制の2点タイムリーを演出した。3回には一死二塁から、「バッティングカウントだったので思い切っていった」と、高めに浮いたボールを見逃さずコンパクトにライト前へ運ぶタイムリー。続く4回二死一、二塁のチャンスにも、2番手の山本が投じたインハイのストレートを、まったく右肩を開くことなくライト線へ引っ張って4点目となる走者を返した。 「昨日から前の打者がチャンスに回してくれているのでなんとかランナーを返そうと」