欧州製薬団体連合会、5患者団体に助成金など贈る―第7回PASE AWARD授与式
日本で事業展開している欧州の研究開発志向の製薬企業23社が加盟する「欧州製薬団体連合会(EFPIA Japan、岩屋孝彦会長)」は、第7回「PASE(Patient Advocacy Support by EFPIA Japan)AWARD」の受賞5団体を決定、2024年10月9日に授与式を行った。EFPIA Japanは、患者団体活動の活性化を促し、患者の声が適切に医療制度に反映されることで患者を取り巻く医療環境がより発展することを目的に、2017年からPASE AWARDを実施している。 今年度の受賞5団体と受賞した実施計画は以下のとおり。 ・認定特定非営利活動法人 希望の会:SDM推進とQOL向上のための国際連携 ・強皮症患者会Linkage:受診の困りごとをこの1冊で解決!~SDMに役立つ「強皮症受診ガイドブック」 ・特定非営利活動法人 膠原病(こうげんびょう)・リウマチ・血管炎 サポートネットワーク:小児膠原病をもつ子どもが安心して毎日を送るために ~学校に絵本を届けるプロジェクト ・特定非営利活動法人 パンキャンジャパン:成人発症型糖尿病患と膵臓癌(すいぞうがん)早期発見啓発プログラム医療セミナー「膵臓がんと成人発症型糖尿病」の開催 ・一般社団法人 ピーペック:患者の⾷事に関する困りごとを可視化し啓発に繋げる「⼀緒にいただきますプロジェクト」のキャンペーン展開 強皮症患者会Linkageに22万円、残る4団体に50万円を助成する。 前年度の第6回から、法人格を持たない患者団体や患者支援団体にも応募資格を拡大し、今年度は15団体が応募。審査にはEFPIA内部委員に加えて外部から中山健夫・京都大学医学部健康情報学教授、高山智子・静岡社会健康医学大学院大学社会健康医学研究科教授、井上祥・メディカルノート代表取締役・共同創業者の3人が加わり、書類による1次審査、プレゼンテーションと質疑応答による最終審査を経て受賞団体を決めた。受賞団体に対する助成金の規定を今年度から、団体の年間収支予算の50%を上限として最大50万円、最小15万円に変更した。