“お茶の間”楽しませた昭和生まれのクイズ番組
ミステリーハンターも楽しみ「世界ふしぎ発見!」
現在も放送中で日立グループがメインスポンサーを務める「世界ふしぎ発見!」(TBS系)は昭和の終盤、1986(昭和61)年スタート。世界各地をミステリーハンターと呼ばれるリポーターたちが取材、そのレポートを受けてスタジオでは歴史や文化風習をはじめミステリーにいたるまでクイズやトークで紹介する。草野仁の名司会やレギュラー解答者の黒柳徹子、野々村真がおなじみの番組だが、有名芸能人らが務めるミステリーハンターの多彩な顔ぶれも見どころの一つだ。これもまたクイズを通して世界への関心がかき立てられる番組といえるだろう。先述の「なるほど!ザ・ワールド」や、1988(昭和63)年から1996(平成8)年まで放送された「クイズ世界はSHOW by ショーバイ!!」(日本テレビ系)などもそうだが、切り口こそ違えど現地取材のレポートをもとにスタジオでクイズやトークが展開されるという番組もクイズ番組のスタイルの一つとして定着した。 ほかにも昭和生まれの番組は数え切れないほどある。令和の現在も、クイズ番組は時代に寄り添うように多くの人に親しまれるコンテンツとして存在し続ける。すっかりネット時代となったこれから、果たしてどんな番組が生まれてくるのか引き続き見守りたい。 (文・志和浩司)