“お茶の間”楽しませた昭和生まれのクイズ番組
愛川欽也と楠田枝里子の名コンビ「なるほど!ザ・ワールド」
「なるほど!ザ・ワールド」(フジテレビ系)はタイトル通り、日本ではほとんど知られていない話題を現地からのクイズ形式のレポートで紹介するスタイルで人気を獲得した。当時からのファンにとっては愛川欽也、楠田枝里子の名コンビの印象が強いだろう。1981(昭和56)年10月から1996(平成8)年3月までと昭和と平成を股にかけての人気番組となり、レギュラー放送終了後も爆笑問題が司会を引き継ぎ、特番として現在も不定期放送が続く。爆笑問題の後は有吉弘行と滝川クリステル、2020(令和2)年1月の「なるほど!ザ・ワールド~こんな絶景見たことない!奇跡の絶景スペシャル~」では滝川にかわり山崎夕貴が有吉とともに司会を務めた。
柳生博のコールも印象深い「100万円クイズハンター」
やはり1981(昭和56)年には柳生博司会の「100万円クイズハンター」(テレビ朝日系)が始まった。「ハンターチャンス!」のコールが印象深い。「アップダウンクイズ」の時代には賞金10万円が庶民にとってまとまった大金のイメージだったが、時代がバブルへと向かう80年代にはそのまとまった賞金のイメージが100万円に変わっていたとも言えそうだ。番組は93(平成5)年まで続いた。その後、プレイステーションのゲームソフトになったり、立川志の輔の司会で2012年に復活したこともあった。
クイズの甲子園「全国高等学校クイズ選手権」
1983(昭和58)年から始まった「全国高等学校クイズ選手権」(日本テレビ系)も毎年夏季開催で現在も続く。“高校生クイズ”として親しまれ、高校生や高専生、中等教育学校生(後期課程)、特別支援学校高等部在籍生から参加者を募る。同じ学校に通う3人1組のチームであることが条件(過去、2人1組だった回もある)で、各地の予選を経て全国大会での優勝を目指す。クイズの甲子園大会と呼ばれる大規模な番組作りとなっている。それもそのはず、もともとの発想は同局の「アメリカ横断ウルトラクイズ」にルーツがあり、ウルトラクイズの弟分的に発案者の福留功男司会で「ウルトラスペシャル 全国高等学校クイズ選手権」として第1回が放送されたのだった。ちなみに昨年9月放送の第41回大会は奈良県の私立西大和学園高校が制した。