在宅介護を安心・快適にする「訪問サービス」を介護のプロが紹介。必要なときに短時間だけ支援を受けられるプランも
◆定期巡回・随時対応型訪問介護看護、居宅療養管理指導 ・「定期巡回・随時対応型訪問介護看護」 対象者:要介護1~5 日中・夜間を通じて定期巡回訪問、または随時通報を受けた高齢者の自宅を訪問し、必要な家事や身体介助、療養上のお世話などをしてくれます。必要な支援を短時間だけ行うなど、臨機応変なプランも可能です。 夜間のおむつ交換やトイレの介助などのケアがスポットで受けられるため、夜間帯を1人で過ごす高齢者や家族にとって安心のサービスです。 訪問介護と訪問看護の一体的サービスで、緊急時は利用者からの通報により電話やICT機器等による対応、訪問などの対応を随時行ってくれます。 ●特徴 ・緊急時の呼び出しコールをすれば、24時間かけつけてくれる ・日中、夜間を通じてサービスを受けることが可能 ・定期訪問に加え、必要なときに随時サービスを受けられる ・要介護度に応じた利用料金で月々定額 ・訪問介護に加えて訪問看護を利用する場合は、自己負担額が上がる (参考)一般社団法人全国定期巡回・随時対応型訪問介護看護協議会「定期巡回・随時対応サービスのポイント」、厚生労働省「定期巡回・随時対応型訪問介護看護の概要」 ・「居宅療養管理指導」 対象者:要支援1~2、要介護1~5 通院が困難な高齢者(要介護者)宅へ専門職が訪問し、心身状況を把握しながら療養上の管理や指導、助言等を行ってくれます。 医師の指導のもとで栄養管理や服薬の管理指導、また、歯科医師の指導のもとで口腔内や義歯の清掃、嚥下機能に関する指導をしてくれるため、生活の質向上が図れます。居宅療養管理指導を行うのは、病院や診療所、薬局などです。 ・指導を行う職種 ・医師 ・歯科医師 ・薬剤師 ・管理栄養士 ・歯科衛生士 など (参考)厚生労働省「居宅療養管理指導」 ※本稿は、『介護のプロだけが知っている! 介護でもらえる「お金」と「保障」がすらすらわかるノート』(実務教育出版)の一部を再編集したものです。
河北美紀
【関連記事】
- 87歳一人暮らし・認知症の母が、火事で実家を全焼。片付けと老人ホームの費用が子ども3人に…。元気なうちに受けておくべきだった援助とは
- 要介護認定を受けた夫94歳、妻92歳の老夫婦。金銭管理を代行する長女夫婦による「経済的虐待」の実態とは。対処法を介護のプロが解説
- おひとりさま70代の働く女性たちが共に暮らせる「町」を作った!リーズナブルなサ高住、自立期から看取りまで年金で暮らせる家
- NHK『あさイチ』で「知らないと怖い...相続トラブル」特集。財産は少ないほど争いは起きやすい?不公平感は親の死後に露呈する。遺言書の内容は生前に共有を
- 田村セツコ「70歳で、91歳の母とパーキンソン病の妹、3人での暮らしを決意。約6年の老老介護では、疲れを感じなかった。最期に、自分のお葬式はしないでほしい」