「顔認証改札」の実証実験も 開業間近の「大阪駅(うめきたエリア)」報道公開 大阪駅長「快適さを提供する駅にしていきたい」
JR西日本は16日、18日のダイヤ改正と同時に開業する大阪駅(うめきたエリア)のうめきた地下口や西口付近を報道公開しました。広報担当者らが、デジタル技術を活用した顔認証改札機や聴覚障害者用のナビゲーションシステムなどを披露。開業に向けて準備万端であることをアピールしました。 【拡大写真】JR大阪駅西口改札の工事現場
うめきたエリアに実証実験用の顔認証改札機
筆者がうめきた地下口・西口付近に足を踏み入れるのは、昨年12月1日の報道公開以来のことです。 当時の西口付近は工事の進捗が6割ほど、床面も一部タイルが未整備だったのが、この日はほぼ完成。既存のホームと同様に構内アナウンスの声がスピーカーから聞こえきて、開業間近であることを実感させられました。
うめきたエリア開業日から実証実験を開始
うめきた地下口付近まで案内されると、目に入ってきたのは大きな白い筐体(きょうたい)の顔認証改札機でした。 「近未来を感じさせるような革新的なデザインを採用しています」と胸を張る広報担当者。この改札では、事前に顔を登録すれば切符を投入したりICカードをタッチしたりすることなく、非接触で通過できます。 JR西日本はうめきたエリア開業日から、新大阪駅との間で顔認証改札機の実証実験を開始する予定です。
視覚障がい者用のナビゲーションシステム「shikAI」
視覚障がい者用のナビゲーションシステム「shikAI」も紹介しました。 駅構内の点字ブロックに貼り付けた QR コードを iPhone のカメラで読み取ることで、目的地までの移動を音声で案内するシステムです。 この日は、同社社員が実際にiPhoneを手に持ちながら、改札付近からトイレまで「shikAI」によって案内される様を実演しました。
乗客個人に適した情報を提供する「One to One案内システム」も
このほか、様々な情報を表示する「デジタル可変案内サイン」では、乗客個人に適した情報を提供する「One to One案内システム」も利用できることを紹介。AIが乗車券や特急券などの購入を支援する「みどりの券売機+AI」、改札内の壁面に水のある光景をテーマにした映像などを映す「インタラクティブ空間」などの他、トイレについては、使用状況を入口やアプリで確認できるほか、清掃の最適なタイミングもつかめるDX化を推進したこともアピールしました。