梅北地下道・多くの利用者に見守られ閉鎖 新たな道も開通
梅北地下道・多くの利用者に見守られ閉鎖 新たな道も開通 撮影・編集:柳曽文隆 THEPAGE大阪
大阪市北区のグランフロント大阪と梅田スカイビルなどがある大淀方面をつなぐ「梅北地下道」の大部分が19日午前に閉鎖された。 【動画と拡大写真】閉鎖前日の梅北地下道 新しい歩道へ切り替わる説明図も
「報道の人がたくさんいたのでビックリ」
都市再生機構(UR)の発表によると、この地下道は全長約200メートルで大部分の150メートル(東側)を閉鎖。残る50メートル(西側)は、JR東海道線支線の地下を通るため残された。 しかし、うめきた2期再開発で東海道線支線が地下化されると地上線路を撤去。地上が通れるようになる2024年ごろには、残りの地下道も閉鎖される予定だ。 同日午前10時に、工事関係者らが入り口の閉鎖作業を開始。地下道は閉鎖直前も多くの人が利用していたため、完全に閉鎖するまでは約10分近くかかった。 利用者が地下道を出た後に柵などを設置。地下道東側入り口前にある信号機も止めた。同時に、地下道の代わりに新たに用意された地上通路に振り替える作業も行われた。 閉鎖1分前に地下道東側から出てきた大阪市内の20代女性は「私は最後の方ですね。報道の人がたくさんいたのでビックリしました。きょうはたまたま通ったんですけど、いい記念にします」と話していた。
「地上は青空でいいんじゃないですか」
また、地下道近くの地上に通った新しい歩道を使った大阪市大正区の男性(34)は「警備員の方に『もう通れないからこちらへ』と言われて使いました。地上は青空でいいんじゃないですか」と話していた。 一方、西側で閉鎖の様子を見ていた大阪市内に住む40代男性は「閉鎖の瞬間を見ようと会社を半休してきた。写真に残しておかないと、どんな感じだったか忘れてしまうので。寂しいけどこの写真は記録に残しておきます」と話していた。