JR西日本、新快速「Aシート」の新型車両を報道公開 3月18日から投入へ
JR西日本は18日、大阪府東大阪市の近畿車輛で、JR神戸線・JR京都線・琵琶湖線を走る新快速の有料座席サービス「Aシート」用の新型車両を報道公開しました。ダイヤ改正が行われる3月18日から投入される予定です。 【写真特集】サービス面の増強を図るため、新たに導入された車内案内ディスプレイ
防犯カメラや車内ディスプレイを新たに搭載
「Aシート」は、JR西日本が2019年3月から提供を開始した有料座席サービスです。同社は現在、「Aシート」用車両1両を連結した新快速を、網干・姫路~野洲駅間で毎日上下4本運行しています。
車両には、リクライニング機能のある座席や荷物スペースを設置。全席でコンセントが利用できる他、無料Wi-Fiサービスを提供するなど、従来の新快速車両よりも高い快適性を追求しています。利用するには、乗車券のほか指定席券が必要です。
この日公開された新型車両は、従来の「Aシート」車両の外装デザインを踏襲。内装面では、リクライニングシートなど従来設備に加えて、新たに防犯カメラと車内案内ディスプレイを導入しています。
新型車両投入の背景にあるのは、着座ニーズの高まりです。JR西日本車両部車両設計室の鶴岡誠治課長は、「新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、混雑した車両を避けて(指定席に)ゆったりと乗りたい、という新たなニーズが高まっています」と説明します。
3月18日のダイヤ改正で、同社は「Aシート」を利用できる新快速の本数を、現在の3倍となる12本に増やす予定です。 (取材・文:具志堅浩二)