大阪府・吉村知事が定例会見7月28日(全文2)軽症・中等症か重症の病床使用率50%で宣言要請すべき
酒提供自粛求めるなら宣言発令すべき
吉村:そこをすると判断するのであれば、もう僕は緊急事態宣言を要請すべきだというふうに思っています。4人を2人にする、じゃあ4人を2人にした効果を見ようよということになって、また2週間ということになるとまた話違うと思いますし、全体として見ればお酒を提供するかしないかと、それ以外の強い措置を取られるのかどうか、ちょっとまだ分からないですけれども、僕は第4波のときは大規模商業施設も含めてもう全部閉めてくれっていう話を国にも強く働き掛けをしてやったわけですが、今はそうなっていないという中で、どこまでされるか分かりませんが、今の基本的対処方針だと、お酒を提供するかどうか、ここが肝の部分になってると思うので、今、違いと言えばそこ、ほぼそこしかないと思いますから。これはまん延防止措置でやるよりも緊急事態宣言という措置を掛けてやったほうが、いろんな行動変容という意味でも効果があるのではないかと。まん延防止の中でお酒だけ提供を自粛をお願いしますといって、それで大きく改善されるかというと、逆に僕はやっぱり、そこは緊急事態と一緒にやるべきではないかというふうに思っています。 それは今現状の考え方なので、これはいろんな意見の中で、いや、これはまん延防止、これは国はどちらかというとまん延防止の中でのお酒の提供中止をまずやってくれと、これは神奈川なんかも言われていた話ですけれども、そういった意見もありますから、ここはさまざまな考え方の中でそういったことはあり得るかもしれませんし、大阪でもあり得るかもしれませんけれども、僕自身は酒提供の自粛を求めるんであれば、これは今の緊急事態宣言の肝の部分なので、緊急事態宣言を発令すべきではないかというふうに思っています。 司会:よろしいですか。そしたら次お願いします。そしたら毎日新聞さん。
どれを念頭においた数字なのか
毎日新聞:毎日新聞社の石川と申します。先ほど、緊急事態宣言の要請のタイミングについて、重症病症使用率と軽症・中等症の病床の使用率、50%に達した段階でというようなお話がありました。大事な数字、基準になってくると思うのでちょっと細かいところを確認させていただきたいんですけれども、まず重症病床ですけれども、分科会の話が出ると決まって議論になりますけども、分母をどうするかっていうことで、HCUを含めた分科会の数字で固定するのか、「大阪モデル」の数字でやるのか、「大阪モデル」でも確保病床をベースにするのか、運用率をベースにするのか、いろんな数字があると思うんですが、どれを念頭においた数字か教えてください。 吉村:まず分科会資料でいくと、やはりどうしても実態に合ってないところがあるというふうに思っています。ですので、まずできるだけ僕は実数に合わせるべきだと、これが医療の現場です。なので、まず1つ、軽症・中等症病床、こちらのほうから逼迫する可能性が非常に高いと思っていますが、分科会指標で行くと、軽症・中等症に加えて重症病床、これはHCUも含めた重症、全ての病床を把握したパーセントの数字と、そして重症病床、この2つで見てるんですね。 分科会で言うところの軽症・中等症、そして重症、大阪で新たに確保した580床も含めて、HCUなんかも含めた全ての病床でいくと、今、大阪の確保病床の占有率は26.1%です。ただ、実際に軽症・中等症病床って大阪にどれだけあるのといえば、軽症・中等症病床ということで発表している2510ということになります。ですので、それでいくと29.7%、約30%、10ポイントぐらいポイントが高くなります。10ポイントぐらい逼迫しているということになります。なので、僕は実数で見るべきだと思っていますから、少し10ポイントぐらいの違いは出てきますが、大阪の実数である軽症・中等症の2510を分母として判断するべきだと思っています。 それから重症病床についても、今、国のステージでいくと大阪府は12.8%です。この12.8%というのはステージ3にも至っていないというような状況の数字になります。20%がステージ3ですから。ただ、国の病床の分母の考え方っていうのは重症病床の、大阪で確保している580床に加えてHCUも確保しているんですが、それでは1100床ぐらいに確かなったと思いますが、分子のほうもHCUに入っている患者さんが含まれている。 【書き起こし】大阪府・吉村知事が定例会見7月28日 全文3に続く