大阪・吉村知事「重症または軽症・中等症病床使用率50%になれば緊急事態宣言要請の判断」
28日の新規感染者数について「昨日と似たような感じの数字だと思います」
大阪府の吉村洋文知事は28日午後、大阪府庁で定例記者会見を開いた。27日に大阪府では新たに741人が新型コロナウイルスに感染したことが確認されており、吉村知事は「大阪においてもデルタ株の置き換えが進んできている状況の中で、感染拡大が進んでいる。感染急拡大を防がなければなりません。なんとか府民のみなさんの協力をお願いしたい」と述べた。また、同日の感染者数については「昨日(27日)と似たような感じの数字だという風に思います」と述べていた。 【中継】「感染が急拡大している、さらなる病床の確保を医療機関に要請する」大阪府・吉村知事が定例会見(2021年7月28日)
27日に新規感染者数が741人、前週と比べると2倍以上増加
会見によると、大阪府内では7月中旬にはデルタ株の置き換えが進んでいるという。人出も増え、現在、日中は緊急事態宣言が明けた後の3月とほぼ同じ状況になっているとした。 また、感染状況も27日に新規感染者数が741人となり、前週と比べると2倍以上増え、吉村知事は「今週も拡大状況が続くと予想しています」と話した。
重症病床使用は27日現在で62人
新規感染者数の内訳をみると、20代~30代の感染が圧倒的に高く、40代~50代もつられて増えていっている状況が続いている。 重症病床は27日現在で62人(前週は42人)で重症者数はグッと増えていないが、軽症・中等症は増えているのが現状となっている。
病床使用率は重症病床が10%、軽症・中等症の病床使用率が30%
吉村知事は「病床使用率は重症病床が10%、軽症・中等症の使用率が30%となっていますが、このいずれかが50%の段階になったとすれば、大阪府としても緊急事態宣言を国に要請すべきだと思っています」と述べた。 また「そうならないようにするため、府民のみなさんにおかれては、病床がひっ迫しないよう、一日一日の行動を感染対策につなげていただきたいと思います」と続けた。
会見では報道陣から「28日の新規感染者数の数値は聞いているか」という質問があった。それに対し、吉村知事は「夕方に数は確定するのでその時に発表したいと思いますが、昨日(27日)と似たような感じの数字だという風に思います」と答えていた。