都構想3度目の挑戦は「ない」 吉村知事「市民判断を尊重」
政令指定都市の大阪市を廃止して4つの特別区に再編する、いわゆる「大阪都構想」の賛否を問う住民投票で反対多数となることが確実になったことを受け、大阪市の松井一郎市長、大阪府の吉村洋文知事らが1日夜、記者会見した。
会見で、松井市長は市長の任期を全うした後に政界を引退することを明言。一方の吉村知事は「僕自身、この都構想というのが大阪の成長に絶対に必要だという思いでやってきた。僕自身2トップでやってきた(身として)力不足だと思う」と振り返った。 「反対」の結果については「大阪市民の判断を尊重したい」と言及。今回で住民投票による都構想の否決は2度目。3度目の挑戦をするのかを問われると「大阪市民の判断を僕は政治家として率直に受け止めようと思う。僕自身が大阪都構想に挑戦することはない」と言い切った。 今後については「僕自身の政治家の進退についてだが、今回(党の)一丁目一番地の都構想が否決された。それを踏まえて、あと任期が2年半あるが、それは全うしたい」と語った。そして「そのうえで、最終的にどうするのかは任期満了前に判断したい。今回否決されたことも重く受け止める」と述べた。