コロナ禍で栄養士を辞めて専業女子プロレスラーへ!海外でも活躍する今、リングネームに込められた夢が現実へ
2019年にさくらえみ(現:AEW)が主催するプロレス教室『誰でも女子プロレス』から我闘雲舞(ガトームーブ)の練習生となり、同年8月に21歳でプロレスデビューした小石川チエ。 女子プロレスゲーム『リング☆ドリーム』をきっかけに初めて生でプロレスを見てプロレスラーを目指した彼女は、コロナ禍で栄養士の仕事を辞め専業プロレスラーの道へ進む。 コロナをきっかけに我闘雲舞が始めたYoutube配信団体『チョコレートプロレス(ChocoPro)は世界から注目され、チエもアメリカ・イギリス・ベトナムなど様々な団体に上がってきた。 その我闘雲舞(ChocoPro)が8月31日に8年ぶりの後楽園ホール大会の開催が決定し、ちょうどデビュー5周年を迎えるチエに今の思いを聞いた。
■イギリスの団体で自分のTシャツを着て試合を見に来てくださる方がいて『チョコプロ見てる方は世界に本当にいるんだ!』って ――来月でデビュー5周年を迎えますが、この5年間を振り返ってみていかがですか? 「5年間振り返ってあっという間だったなあっていう感じがすごいします。ついこの前まで2周年とかそういう気持ちだったので、先日(駿河)メイさんが5月で6周年だったんですけど、一年先輩なので自分たちも『あぁ!もう!?』とまだあんまりその自覚がないですね」 ――この5年間でコロナもありましたけど影響はありました? 「自分はもともと栄養士をさせていただいていたので、コロナ禍の自粛の時期は3月ぐらいから8月ぐらいはプロレスの方を一切せずにそちらの仕事に専念させて頂いて、そこで仕事辞めてプロレス一本と、ちょっとだけアルバイトをさせていただく形でやらせていただいているので、結構影響はあったほうなのかなと思います」 ――逆にコロナがなければ栄養士を続けながらプロレスをやってましたか? 「そうですね。チョコプロが始まる前の話だったので、チョコプロができたこともあって仕事を辞めてっていうのはあります」 ――プロレス一本でやられてみて思っていたものと違ったのか、やってみてよかったのか 「やってみて良かった方が大きいですね。今焼肉屋さんで少しアルバイトもさせていただいているんですけど、すごくプロレスに理解があるので、試合の時はお休みさせて頂いたりとか、試合優先でお仕事プロレス副業としてアルバイトみたいな形でやらせていただいているので、すごくいい環境でプロレスをさせていただいていると思います」 ――よもやこんなに海外に行かれると思ってなかったと思うんですけれど、海外はやっぱり体験してみて日本と全然違いますか? 「違うな~と思うところはすごくありますね。でも練習生の頃からさくらさんが月に一度海外に行かれていたりとか、デビューしてすぐ後にメイさん含めて自分の上にいた先輩みんなでタイに遠征に行かれていたので、そういうのを見ているぶん海外遠征は比較的身近なものではありました」 ――今後はそういう風に世界の団体に出て行きたいのか、日本を中心にやっていきたいのかだとどちらですか? 「海外に行ってみたい気持ちはまああると言えばあるんですけど、やっぱり個人としては、他の人が海外に行かれることがやっぱり多いので、メイさんだったりアッキさんだったりさくらさんだったりが行くぶん、みんなが遠征に行ってるけど市ヶ谷(チョコレート広場=常設会場)でも試合があるみたいなことができるように力をつけたいなというのが一番です」 ――チョコプロは海外の人にだいぶ見られてると思うんですけどその影響力を感じますか? 「感じますね!イギリスのEVEさんという団体に行かせていただいたんですけれども、私のことなんて知らないかもしれないし、でもすごいポスター貼っていただいてありがたいな~みたいな感じの気持ちで行ったら、知っていただいている方が結構やっぱりいて。自分のTシャツとかを通販で海外に送ってたんですけど、実際それを受け取った方がそれを着て試合見に来てくださったりとかしていたのですごく『チョコプロ見てる方は世界に本当にいるんだ!』っていう気持ちが大きかったです(笑)」 ――我闘雲舞(チョコプロ)はほかの女子プロレス団体とだいぶ一線を介した団体だと思うんですけれど、女子プロレス界っていうのはどういうふうに見えてますか? 「女子プロレス界・・・あんまり考えた事がないかもしれないですね。何でしょう?動向という意味では気にはするんですけど、すごいなあと思うことはあってもなんかこうあんまり・・・ここはここという気持ちもあり。大きい会場だなぁ~こういうとこで1回試合してみたいな~みたいな気持ちはありますね。1回NEW BLOODさんに出させていただいて、レディ・Cさんと試合やらせていただいたりしたんですけど、またそういうところでお会いできたらみたいな気持ちはあったりはしますね」 ――いちプロレスファンだったチエさんから見て、チョコプロと我闘雲舞の魅力ってなんですか? 「チョコプロの魅力は本当にどこからでも見れるところだと思っております。自分が元々静岡県出身で、比較的東京に出やすい土地ではあるんですけどプロレスがいっぱい見れるかと言われるとそんなに地方に住んでると来るわけじゃないじゃないですか?サブスクみたいなのは始まってますけど、とりあえずプロレス見てみようっていうには月額でかかるのって敷居が高いんですよ。でもYoutubeでアプリを開いてチョコレートプロレス、我闘雲舞って調べたらパッと出てきてそれで大会一つ分観れるっていうのはすごく近い存在にあるんじゃないかなっていうのを自分で感じてます。身近に気軽な気持ちで見れるのがすごく魅力だなと思うところと、自分は我闘雲舞の最後の客席に回るところがすごく好きで、遠い存在ではありつつ親しみやすさがそこがすごくあるなと思うので、なんて言うんですかね?敷居がすごく低いんだよっていうのを伝えていきたいです」 ――普段敷居が高いと言われますか? 「市ヶ谷はすごく敷居が高いって言われるので、マニア向けの会場みたいに思われているところがあるんですけど、来ようと思えば結構いつでも場外立ち見であれば来れたりとか、行ってみよっかな~で行きやすいチケットの値段設定だったりとか、最近はお連れ様キャンペーン2というものが始まって、チケットを購入した後でも初めて見る友達を一人誘ってこれてその友達が無料になるっていうキャンペーンをしているので、すごいなんか来やすい敷居低め初心者に優しいクエストという気持ち。なんかちょっと行きづらいというよりは『プロレス初めて見るけどちょっと行ってみようかな』という気持ちで来てほしいですね。25歳以下の方が1100円撮影券付きで、我々撮影券を1100円で売っているのでオタク大好き実質無料で来る事ができるので(笑)スタバ飲んでどっかでダベるみたいな気持ちでプロレス見て感想戦をするというのをしてほしいなあというのが私の気持ちでございます」