2021年F1のここに注目!角田デビューとホンダラストイヤーとなるレッドブル躍進の可能性
2021年は日本のF1界にとって特別な一年になる。2020年のFIA F2選手権で3位を獲得した角田裕毅がアルファタウリ・ホンダからF1にフル参戦デビューするからだ。 日本人がF1に参戦するのは、2014年の小林可夢偉以来、7年ぶりのこととなる。日本人でF1の表彰台に上がったことがあるのは3人。鈴木亜久里(1990年)、佐藤琢磨(2004年)、小林可夢偉(2012年)だ。 小林可夢偉はFIA F2選手権の前身であるGP2シリーズ(メインシリーズ)ではシリーズ16位が最高位だった。佐藤琢磨はイギリスF3選手権でチャンピオンを獲得したものの、GP2シリーズの前身である国際F3000選手権へ参戦することなく、F1へステップアップ。鈴木亜久里は全日本F3000選手権を制した直後にF1へ転向した。つまり、角田はこれまでの日本人ドライバーの中で、F1直下となるカテゴリーで最も優秀な成績を残してF1へステップアップしたドライバーとなる。 F1デビューに向けて、角田は「まずは経験豊富なチームメートであるピエール・ガスリーから吸収しつつ、自分のポテンシャルでどこまでいけるのかを見極めたい」と謙虚な姿勢を見せつつも、「シーズン序盤から中盤までは、ミスをしてもいいから、ルーキーらしく、思い切った走りで限界を探りたい」と意気込みも見せている。 とはいえ、角田がデビューするアルファタウリは過去に表彰台を4度しか獲得したことがないチーム。初年度の角田には、まずは優勝経験があるチームメートのガスリーに食らい付いていくことが最初のハードルとなるだろう。もし、ガスリーに予選で何度か勝ち、1年目からレースでポイントを重ねることができれば、2年目以降の道も拓け、その先に表彰台も見えてくるだろう。 角田と同様、日本人にとってはホンダの活躍も気になるところ。それは、すでにホンダが2021年限りでのF1への参戦終了を発表しているからだ。ホンダの山本雅史(マネージングディレクター)もこう語る。