石破氏・菅氏・岸田氏が共同会見(全文3完)説明責任を果たす姿勢は大事
政治の金の問題、再発防止をどう考えるか
中国新聞:中国新聞の【サカイ 00:43:31】と申します。お三方に質問いたします。お三方に河井夫妻の買収事件に絡んでお伺いします。昨年夏の参院選の公示前、夫妻側には1億5000万円が党本部から提供されました。これには税金や党員の党費が含まれるものです。安倍首相はこの事件や1億5000万円の問題について説明責任を果たすと言っていましたが、果たされてるとは思いません。この1億5000万円が提供された経緯や使途の解明に向けて、党本部に調査を指示されるかどうかお聞きします。それと安倍政権では河井事件だけでなく政治の金の問題で閣僚の辞任が相次ぎました。政治資金の在り方など再発防止をどう考えるか、併せてお伺いします。 菅:まず党のことについては党でルールに基づいて行っていると思います。私自身は今、官房長官、政府の立場ですから、そこについては私はこれ以上のことを申し上げることはできませんけれども、私がもし総裁になったら、そこは責任を持って、そうしたものについては対応していきたいというふうに思います。
政治の信頼が問われている
岸田:まず河井事件。党から1億5000万が振り込まれていたということについては、自民党の総務会でも、これは不公平ではないか、こういった指摘がありました。そしてこの使い道についてしっかり説明をしなければ党員集め、あるいは党費集めにも影響が出る。こういった厳しい声が総務会の中でも出てた、これは強く記憶をしています。法律に触れる、触れないということはもちろん大事なことですが、こうした党員の気持ちにしっかりと応えていく、説明責任を果たしていく。こういった姿勢は大事なのではないかと思います。私が党に対して指示を出せる立場に立ったならば、こういった姿勢は大事にしていきたい、このように思っています。 そして今、私は地元広島でありますので、まさにこの事件の舞台でありました。そして党費の問題から、これはさらに問題は深刻化しており、法律に触れる問題として今、裁判で争われている、こういった状況にあります。このことについては誠に深刻な事態であると。地元の政治に関わる1人として感じています。まさにこの参議院選挙の選挙については自民党が2つに分かれて、分裂して選挙を行った。こういった経緯はあるわけですが、しかしこういった事件が発生し、そして本人の説明責任が問われている、政治の信頼が問われている。 こういったことは要するに自民党の問題として、地元においては政治の信頼に関わる問題として大変大きく取り上げられている。地元においては自民党の、そして広島の政治の信頼の回復ということで大変大きな問題になっているということ。そのためにしっかりと努力をしなければいけない。大変な危機感を地元が持っているということ。これはしっかりと訴えていきたいと思っています。